内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

万事うまくいくなんてありえない、ええ、でも、それにしても……

2018-08-24 23:59:59 | 雑感

 今朝、午前四時過ぎにシャルル・ド・ゴール空港着。定刻より三十分ほど早かった。機内ではいつになくよく眠れた。午前零時過ぎに出た一回目の機内食の後はすぐに照明が暗くされたので、映画を見る気にも読書する気にもならなかったから寝るしかないということもあったが。
 ストラスブール行きのTGVの出発時刻まで四時間以上待たなくてはならなかったが、メールの返事を書いたり読書したりしているうちに時間が経ち、時間を持て余すということはなかった。定刻に出発し、ストラスブールにもほぼ定刻に着いた。
 重量制限ぴったりに荷物を詰め込んだ大型のスーツケース二つを持って駅のホームからタクシー乗り場まで移動するのがちょっと大変そうだったので、あらかじめKさんに連絡してホームまで迎えに来てもらった。ホームから地上階に降りるエレベーターが故障していて使えず(こちらではよくあることです)、階段で降りるしかなかったので、来てもらってほんとうに助かった。
 タクシーで自宅に戻り、Kさんには日本で買ったお土産を渡した。着いたのが昼少し前だったので昼食を一緒に食べることにした。Kさんがあるものでさっと作ってくれた。食後、日本滞在中に撮った写真などを見せながら、しばらく雑談。午後三時過ぎにKさん帰る。
 ここまではすべて順調だったのだが、万事うまくいくなどということはけっしてないのがこの国である。たまに事があまりにもスイスイ運ぶと、かえって不安になるくらいである。案の定、今日も、そうは問屋はおろさなかった。
 今週火曜日に本を詰め込んだダンボール箱一箱をEMSで東京から発送した。十八キロとかなり重い。今日金曜日に着くだろうとの見込み通りになったのはよかったのだが、こちらが自宅に帰り着く前に配達に来てしまい、不在通知が郵便受けに入っていた。それを見ると、荷物は届け先住所から最も近い保管場所に移送されるから、クロノポスト(日本のEMSに対応する)のサイトでどこに荷物が預けられたか探せとある(日本なら当たり前の再配達はしてくれないということである)。
 探してみて、驚いた。自宅から約八キロもある集配所で預かっているというだ。私は車を持っていない。自転車で行くしかない。片道三十分はみなくてはならない。
 過去には、最寄りの郵便局に保管されていたり、同じ建物の住人が代わりに受け取ってくれていたこともあるのに、いったいどういうことなのか。長旅の疲れもあり、取りに行くのが億劫だったが、明日に延ばしても面倒なのは同じだと、意を決して自転車で取りに行った。
 集配所は郊外のわかりにくい場所にあり、何度か道を間違えて、やっとのことでたどり着いた。受け取りそのものは簡単だったが、帰り道は自転車の後ろのかごに重たいダンボールを乗せての走行だったので、ときどきよろよろしてしまい、来るとき以上に時間がかかった。
 金を払って送った本人がなんでこんなことしなければならないのかと恨みたいところである。こんなことで時間とエネルギーを浪費するのは馬鹿げている。しかし、それに対して腹を立てているうちに過ぎてしまう時間ももったいない。というわけで、自力でさっさと問題を解決するほうを選んだ。
 かくして、フランスにおける顧客サービスの向上という夢はまた一歩遠のいた。