日独仏をZOOMで繋いだ三日間の遠隔ワークショップ « 3rd EU Japan Workshop / 2020 International New Generation Workshop » (Consortium for Global Japanese Studies (CGJS)・Hosei University Research Center for International Japanese Studies (HIJAS)・European Center for Japanese Studies in Alsace (CEEJA)共催)の今日が最終日だった。本日のキーノートの後、二つの個人発表があり、それに引き続いて、締めくくりとして全体ディスカッションが行われた。
そこで初めて私もコメンテーターとして発言する機会があった。他の八人のコメンテーターは、今回のワークショップ全体についての感想と個別発表のいくつかについてのコメントを述べていたが、十の個別発表のうちその半分ほどしか聴けなかった私は、個別発表については昨日の最後に聴いた大阪大学博士後期課程在学中の若手研究者の発表についての感想を述べるにとどめた。それは、戦中の在朝鮮日本人画家の一人についての研究で、お世辞抜きで大変興味深い研究であり、かつ発表の仕方も模範的であった。
全体として過去二回のCEEJAでのワークショップに比べて、はるかに充実した集会であったとは思う。しかし、遠隔の利点を活かす或いはその欠点を補うための工夫には欠けていたというのが私の感想であった。その点について若干の批判的コメントを述べ、次回以降のワークショップの全体の構成についての提案を行った。
CEEJA学術部門担当副所長によるワークショップそのものの閉会の辞の後、結果として二時間近く、残れる人たちの間でのZOOM懇親会が行われた。ここでは大いに発言させてもらい、他の参加者からの興味深い話もいろいろ聴けてとても楽しかった。これが現実にある場所に一同に会しての集まりであったら、まだまだ続いただろう。しかし、こちらの時間で午後四時(日本時間で午前零時)近くになったところでお開きとなった。