内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

冷気に触れて冴え返る頭で思考の途を切り開け

2020-11-11 23:59:59 | 雑感

 今日は、Armistice(第一次世界大戦休戦記念日)で国の祝日だが、私にとっては休みではない。先週月曜日から来週金曜日までまったく休みがない。理由は、11月2日に遠隔授業に移行したからだけではない。授業の外に、博士論文の公開審査、修士の特別演習、個別面談、来年度留学希望学生たちとの会議、学科の会議等、毎日何かしらあって、それぞれに準備を必要とするので、一日も休めないのである。これらすべてが遠隔で行われる。自宅の机の前に毎日10時間ほど張り付いたままだ。少し頭がおかしくなりそうだ。
 ほぼ毎日、午後には一時間ウォーキングのために外に出る。日がどんどん短くなっていくので、現時点で、日暮れ前に戻って来るためには、遅くとも午後4時には家をでないといけない。12月下旬の冬至には、4時半には日が暮れてしまう。日中の時間はわずか8時間17分である。考えたってしょうがないことだが、日の短さは身心に応える。それにこの季節、天気は曇りがち。霧もよく出る。「おお、霧に沈むカテドラルよ」とかなんとか、カッコいいこと言っていられるのは気持ちに余裕があるときだけだ。
 ただ、寒さは嫌いではない。外を歩いていると、冷たい空気が頭を冴え返らせてくれる。速歩で一時間歩けば、汗も流れ出す。帰宅してすぐに熱い風呂に入る。そして、また机に向かう。