何かにマニアックにこだわるということは自分ではないと思っているが、傍から見るとどうであろうか。
それはともかく、普段なんとなく習慣的に繰り返していることを数値に換算してより客観的に測定し、その数値の変化を追い、その変化に応じて実感がどうかわるか、自己観察してみようという好奇心(と言えばよいのであろうか)は、結構ある方なのかも知れない。
例えば、このブログでもこの夏以降にかなりの頻度で取り上げたジョギングの効果としての体組成計やスマートウォッチの数値の推移は今も毎日追っている。これは自分でできる健康管理ためという「大義名分」があるから、好奇心というのとはちょっと違うが、数値が予想に反した変化を示すとき、なぜだろうと考えるのは、たとえそれが素人の下手な考えだとしても、ちょっと面白く、楽しく感じている。
今年の前半、料理のために、数種の計量カップ、温度計、デジタルクッキングスケールを購入した。それまではすべて目分量で適当にやっていたが、それらをすべてちゃんと計測することにした。この習慣は、素材を無駄遣いせず、一定の味を安定的に得るために明らかに効果があり、さらには微妙に量や温度を変えることで味や食感に変化が出ることもよくわかった。
先日、抹茶の話をした。浄水器を通した水道水を使っていたが、今ひとつ味がまろやかにならず、苦味がまさっていた。四種の抹茶で試したが、結果は大同小異であった。これはそもそも水道水が硬水であるためだろう。そこで、フランスで販売されているミネラルウォーターの中では数少ない軟水であるヴォルヴィックを試してみた。一口飲んで、明らかに違うことがわかった。格段にまろやかになり、泡立ちもよく、よりクリーミーな喉越しになった。
これらすべてのごく小さな「投資」が日常生活に与えてくれる小さくはない変化を面白がっている。