日頃疲労感を覚えることはほとんどない。寝つきはすこぶるよく、朝起きるのに苦労することもない（ただ、ろくでもない夢を毎晩見るのは相変わらずだが）。それはストレスが溜まらないお気楽な生活をしているからだろうと言われてしまえばそれまでだ。が、将来に不安を懐かないわけではなく、現在の暮らしに空しさを覚えることがないわけでもなく、過去の過ちを忘れたわけでもない。
何かを期待して待っていることが今生きる支えになっているということもない。将来には何も積極的な期待はしていないし、未来への希望もない。かといって、未来に絶望して自暴自棄になっているわけでもなく、刹那主義に走ろうというのでもない。一日一日は自分なりに大切にしているつもりである。
あと何年生きるのか知らないが、五年後の自分がまったく想像できない。まだ生きているとして、人様に迷惑をかけないようにはしたい。望みと言えば、それくらいしかない。