モノは壊れてゆく。それは仕方ない。
でも、「ええっ! このタイミングでどうして? ちょっと待ってほしいなぁ」、と思うことはある。
一昨日まで、通常の仕事モードで二台のノート型 PC を日常的に使っていた。かつては二台とも問題なく作動していた。が、一年ほど前だったか、古い方の一台からまったく音が出なくなった。いろいろ試してみたが、駄目。カメラ機能はまったく問題ないが、ZOOM はもう使えない。修理に出せばいいようなもの、もう一台は正常に機能しているから、まあ、いいかと、そのままにしておいた。
先週金曜日、新しいほうの PC(といっても、もう購入してから三年近くなる)が、授業中はまったく問題なく機能していたのに、その直後のオフィス・アワー中に開こうとしたら、突然、ブツッとシャットダウンした。嫌な予感。再起動しようとしても、まったく反応しない。
PCなしでは仕事も研究もできない。そんなことになったら、まるで突然手足をもがれたかのようだ。なんと不便なことだろう。このタイミングでの新しい PC の購入は、まったく想定外、出費として痛すぎる。などなど、碌でもない考えが渦巻く。
幸い、PCは再起動できた。でも、USBポートの一つが反応しない。他の二つの USB‐C ポートは生きているようだ。それにしても、このまま放置しておいていい状態ではない。
まず、新規購入を検討した。できないわけではない。でも、できることなら避けたい。で、時間稼ぎに過ぎないかも知れないが、七年前に購入して今はお蔵入りしている PC を二年ぶりに起動してみた。なんでこんなに遅いの。速さに慣れるって、恐ろしい。でも、まあ、とにかく、動くことは動く。Windows 11 はインストールできない。それでも使えることは使える。不義理を重ねていた旧友に久しぶりに再会したかのように、懐かしい。久しぶり! いろいろあってさぁ、無理は言わないから、よろしくお願いします、って感じかな。
というわけで、金曜日以来、三台の PC を使っている。今月30日のパリ・ナンテール大学での発表まではこの状態でなんとか凌ぎたい。幸い、今日、発表の準備はほぼ目処がたった。けっこういい感じ、って、爺の独りよがりだね。
機械さんたちよ、あなたたちは突然使えなくなることがあるよね。基本、仲良くやっていきたいけどさ、頼り過ぎちゃいけないってことだね。