現在、八月一日午前三時三十分。なんとか今日の午後の発表準備を終えることができた。
完全な発表原稿の作成は時間的に無理とわかってからは、要点のみを箇条書きにし、あとはその場で補うことにした。いつも講義はそうしているのだから、このような発表の仕方に慣れていると言えば言える。もちろん研究会は場の雰囲気も違うけれども、なんとかなるであろう。
パワーポイント作成は、発表の際聴き手にとって理解の助けになるばかりでなく、発表者にとっても準備の段階で話の流れを整理するのに大いに役に立つ。特に凝ったプレゼンテーションをするわけでは毛頭ないが、少なくとも何も資料なしで話を追うよりは、わかりやすくなっているだろうとは思う。
他方、予め聴き手が原稿を読むことができるのであれば、そもそも研究会の席で改めてその原稿をそのまま読み上げる必要も必ずしもないであろう。その場合、いきなり質疑応答や議論に入れば、同じ時間でより実りある結果が得られもしよう。
今日の午後は、この研究会の企画者としての趣旨説明を一言してから、考察対象を「国家論」に集中させ、その批判的読解を通じて、「種の論理」の国家論としての理論的困難を浮かび上がらせ、そこから一転して、「種の論理」を田辺自身によっては展開されなかった方向に展開させることで、共同体論として読み直す可能性を示す。
もう寝る。睡眠中に最後の準備をする。