インターFMとの出会いは、東京に戻ってからの偶然。
仕事場に掛かっていたラジオ。
1998年、毎日耳をダンボで聴いていた中、たくさんの新しい音楽を贈り届けてくれたラジオ。
当時ひたすら録音し続け、新しく買ったカセットウォークマンで聴きまくる。
カメラだけ持った足で、街を迷走しながら。
意外や意外、目からウロコ。
えらくポップで素晴らしい音楽に出会えた一年だった。
不思議なもので、年を越したら、その感情も失せていったが、このときに出会えた音楽を求めて、その後、CDを買い漁った。
昨年2013年。15年目にしてインターFMとの邂逅。
視得ざる”神”が舞い降りる。
聴こえているのかどうかも定かでは無い、母親の横たわる病室で、ラジオ放送は残酷なほど、時と同時進行にして、ひたすら流れ去っていく。
その風景。
本人に悪いながらも、疲労困憊したなか、居眠りを時折こきながら、イスに座って仕切られた窓から空を眺め、自らの疲労の回復をさせようとしていたシーン。
久しぶりに聴くインターFMが、1998年と違うと思ったのが、当時はリアルタイムで涌いて出てくる・素晴らしい楽曲中心だったのに対して、2013年(~2014年)ほとんどが過去の楽曲だった点。
それくらいに、新しい音楽が産まれない状況があるのかな?と思いつつ、過去の発表曲に酔い・未だにそれは続いている。
しかし、レッド・ツェッペリンまで掛かってしまう時代のズレには驚いた。
80年代に出会えたミュージシャンとの1998年再会より。
■クリス・レア 「スウィート・サマー・デイ」1998■
声の渋さと味において、いまや誰もが聴いているクラプトンより、クリス・レアをそれくらい自分は愛している。
”青い空を見たい
海からの風を感じたい
木々をあおぐ
夏の風の音を聴きたい
永遠に触れて
その魂の中に、流れ込んでいきたい
自分の悩みを右手に握り
それらを抱え、そして、それらを手放したい
甘い夏の日
甘い夏の日のことだよ
悩みなんて忘れてしまえ
立場を守ろうとして、時間ばかりムダにしている
確かに速く走っているけれど
わけもなく走っているじゃないか
ボクは永遠に触れて、ほんとうに知りたいんだ
悩みを右手に握って
上に掲げて、飛ばしてやりたい”(クリス・レア)