ちょっと間が空きましたが、先週の金曜日の研修視察の続きです。前回は道を開けて間伐を行い出材するまででしたが、その出材された木材は渋川市にある県産材センターへ出荷されます。(↑の写真はストックヤードと一次加工の製材工場です。)
県産材センターの特徴は「3mの無選別材の受け入れ」と「A材~C・D材の全量、定額買い取り」で、出荷者ごとに原木選別機で径級分けや材積をはじき出します。
A材(末口径16~30cmの通直なもの)は製材工場に出荷されたり柱への一次加工(↓の写真)などを行い、B材(曲がりや32cm以上)は板材や集成材用一次加工など、C・D材はチップなどに加工されて出荷されます。
現在のA材は1万円、B材は7千円、C材は4千円、D材は2千円・・・円高の影響などで安く(例えば、以前はA材は1万2千円)なってしまいました。
それでも入札方式で乱高下の激しい共販価格よりは安定性があるので出荷は増えているようです。一方で樹皮(バーク)を剥くためその増加が処理が経営を圧迫し大変だとか(↓の写真)・・・
また、C材の出荷が5割程度と予想よりも多かったため製紙用のチップ材は出荷が好調・・・
現在、国産材は安値に喘いでいます。しかも群馬県の原木価格は全国平均以下で隣の栃木に比べても2千円安なのです。このままでは森林所有者に返る金は本当にわずか・・・木材需要を増やし、伐出コストを抑え、流通コストを抑えて、少しでも多く山元に金を返さないと森林は荒れ放題になってしまうのです。そのための努力が今回視察したところで必死に行われていました。
いよいよ3月、群馬の渓流釣りが今日から解禁ですが・・・私は松原湖で氷上最後のワカサギ釣り「松原湖酔漢公魚会の面々と酔漢カップ争奪戦」です・・・
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