万葉の時代には実や果実のことをサナと言っていたそうで実(サナ)が目立つ蔓植物(カズラ)だからサナカズラと呼ばれていたものが転化してサネカズラになったのだそです。そして別名はビナンカズラ(美男葛)・・・この蔓を切って滲出した樹液を煮詰めてドロドロにしたものを整髪に使ったことから付いたのだそうです。このドロドロ感からトロロカズラという別名もあるようです。
サネカズラはマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本で関東地方以西の林縁部に生育しています。葉は互生で5~13cm、裏面は紫色を帯びることが多いようです。
冬芽は3~7mmの先のとがった長卵形で茶色の芽鱗に包まれています。
葉痕は円形~半円形で隆起し、3つの維管束痕が見られるのですが写真のは不明瞭ですね・・・
側芽の葉痕は三日月型で3つの維管束痕が見られます。
(冬芽と葉痕:156種類目)
1726話目です。何時もご支援ありがとうございます。の文字またはバナーをポチッと一押しお願います。
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冬芽でわかる落葉樹 |
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信濃毎日新聞社 |