ユズリハは春になると古い葉が落ちて新しい葉が出るので「譲り葉」=ユズリハなのだそうです。次世代に繋がって行くという意味でめでたい木とされている常緑広葉樹です。
ユズリハの樹皮は灰褐色で縦筋が入り楕円形の皮目が目立ちます。そして古い枝には葉痕がたくさん見られます。
冬芽は頂芽が大きく紅色を帯びた卵形で葉柄が変化した多数の芽鱗に包まれます。この芽が開くと枝先に集まった新しい葉になり、古い葉が落ちていきます。
葉腋に見える小さな丸い芽は花芽ですが、花弁も萼片もない花で、雌雄異株です。
葉痕は倒卵形で大きく維管束痕が3個見られます。
(冬芽と葉痕:155種類目)
今日は3月11日、あの忌まわしい東日本大震災から2年・・・多くの生命が奪われ、多くの生活基盤や文化が失われましたが、再度立ち上がって、生命も生活も文化も次世代にユズリハの葉のように繋げていけることを願ってやみません・・・
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冬芽でわかる落葉樹 |
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信濃毎日新聞社 |