先日のブログ・タイトル「1本しか出ていない・・・」はタマゴタケのことでしたが、今回の「1本だけ出ていた・・・」はコシアブラのお話です!
最近、人気上昇中の山菜・コシアブラの増殖法は播種か接ぎ木、取り木、株分けなどですが、どれもあまりうまくいかず山取り苗が多くなっています。さらに栽培時の採取強度が樹勢に及ぼす影響や効率的に新芽を採取できる仕立て方などの研究も進んでいないのが現状で、市場に出回るのは山での採取物がほとんどです。
そのため、山のコシアブラは乱獲で衰弱し、その場限りの伐採まで横行して大分少なくなってきてしまいました。そこで学生さんの一人が、難しいと言われているコシアブラの挿し木繁殖は本当にできないのかと試してみました。春挿しは見事に全滅してしまい、ここで諦めるのかなと思っていたら「梅雨挿し」に挑戦して・・・・・
先日、卒論を書くために発根状況を調べていて「先生! 1本だけ出ていました!」と私の部屋に持ってきました。
たった1本だけど5cm以上何本も根が出ているのを見て私も感激・・・
「え~っ、発根したの? 初めて見たよ・・・!」と画像を撮らせてもらいました・・・
発根株の細かいデータをまとめて発表してくれるのが楽しみです・・・
さて、昨日は未練がましくタマゴタケを見に行ったら、またしても1本しか出ていませんでした・・・
今日は1年生を連れて赤城木の家周辺で野生きのこ観察会です・・・
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