Rちゃんは嘘をつかない。
ごまかすことはあっても。
Rちゃん「私、運転下手なんだ」
私「そ、そうか」
以下、Rちゃんの運転が下手な実例があがった。
私「え!?まじで」「車が壊れていない? それ」「お金かかるんだねえ」
そんなRちゃんの自動車に乗ったことがある。
Rちゃん「私、運転下手なんだ」
Rちゃんの友人「またまたあ」
私「いや、ほんと下手らしいよ」
Rちゃんの友人「またまたあ」
自動車に乗る私たち。しばらく走ってそのことが起こった。
Rちゃん「あ、赤」
Rちゃんの友人「ひぃ」
目の前に赤信号で停車中のバイクがいた。
急ブレーキをかけながら右折レーンに入るRちゃん。
Rちゃんは車中でおどけるように左側のバイクにむかって「運がいいなあ、こいつぅ」と言った。
同乗のRちゃんの友人はプチパニック。「お、降ります」。
Rちゃん「右折レーンだから降りるのは大変かもよ。信号、もうすぐ変わるし」
Rちゃん「お。右折って難しいな」
誰がRちゃんに免許を与えたんだろう。
Rちゃん「えーと、右折して右折して右折すればいいのかな」
私「右折の回数を減らそうよ」
Rちゃん「ん?」
私「左折して左折して右折すればたぶんいいのでは?」
Rちゃん「君ってあったまいいなあ」
私「右折してほしくないだけ」
左折するとRちゃんは言った。
「あ、一方通行だ」
●Rちゃんは嘘をつかない。
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