国語屋稼業の戯言

国語の記事、多数あり。国語屋を営むこと三〇余年。趣味記事(手品)多し。

【レビュー】幻覚のESP(加筆訂正版)

2020-11-18 16:09:21 | マジック

●私が手品を始めたばかりの頃は多くの現象、作品にふれることばかりに関心がいってしまい、特定のマジックグッズを収集することはありませんでした。3カードモンテを収集している今の自分から見れば滑稽ですね。

 で、だ。

 今になって、南部信昭氏の作品をできるだけ収集しようとしてんだが、いかんせんトリックス時代の南部作品はなかなか入手できない。

 そんな中、傑作である『幻覚のESP』が数量限定とはいえ、入手できるようになった。(←お店へのリンク)何という幸運!

●カードの材質はプラスティック。紙製より耐久性に優れていて感触も悪くない。まだ、いじって二日目だけれど、いつもは一生懸命練習するとカードがへたってしまったり、薄汚れたりことが多い(下手なんだね、きっと)私の乱暴な扱いにもよく耐えてくれている。

●現象や基本演技は下↓の動画参照。

幻覚のESP 演技

●気づく人は気づくかもしれないが、私は特にクライマックスの××ところがお見事だと思う。

 〇と□の単なる変化現象と思いきや、ああいうクライマックスにもっていく。それだけで観客は十分楽しめるだろうが、その××のところが私の好み! 

 このあたり買って解説動画を見るなり、実際に練習する時に同意してくれると(私が)嬉しい。まして他人様に見せるときにクライマックスの××の部分が決まると南部氏の賢さ(完全にオリジナルな考え方ではないのかもしれないが適材適所な使い方である点)がわかるかもしれない。

●また、使われている技法が比較的易しく、5枚の設定のマジックを5枚でやってしまうあたり(マジックをあまり演じない人へ。まるで5枚の設定のマジックを5枚でやらないマジックがあるみたいですね)、非常にカードが扱いやすい。5枚で5枚だと次に何をすべきかが容易にわかるところもパケットが苦手な人も手が出せる。あ。私のことだ。

 余談だが、私の演技は「幻覚(OR錯覚)」「裏面」が重要な演出のキーとなっている。「裏面を一瞬見ると軽い幻覚を見ます。例えばさっきまで見ていた赤い円が・・・。」という感じである。

 演技後には「これらはESPカード別名ゼナーカードと呼ばれているカードのマークなんですが、ご存じですか・・・」などと言いながらESPカード(ゼナーカード)のデックを取り出し、簡単な心理学の実験を行っていく演出のマジックを続けることがある(予定も含む)。ちなみにESPカードのデックを使う関係で、『幻覚のESP』のラストは「123・・」にしないよ。さらにちなみに超超個人的な趣味だが超能力とか超心理学の演出が苦手なんだよねえ。

 むろん、逆の順に演じてもかまわないと思ふし、この作品は完結したマジックなので、それ以外を見せることをもくろむのは蛇足になりかねないのは言うまでもない。

ESP好き、パケット好き、トランプのパケットはどうもと思っている人(二つの図形の変化現象からのクライマックスのこの作品なら)、数量限定好き、プラスティックのカードに関心がある人、南部信昭氏の計算されていて、どこか面白みのある作品が好きな人はこの作品は買いでしょう。

まあ、マジック好きなら買っていいと思いますよ。

赤の他人様やマジックを趣味とする友人にマジックを見せる予定があるのですが、この作品は鉄板です。

 

 

 


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2 コメント

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相変わらず。。。 (マンマ♪)
2020-11-20 16:18:18
騙されてます。。。
いつも驚いちゃってます💦
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コメントありがとうございます。 (国語屋稼業)
2020-11-20 17:50:18
素敵なマジックだと思います。
タイトルの「ESP」がなければ、マニアにもクライマックスが予想できない作品だと思います。

一般の人が知らない(マニアもかな?)面白い作品がたくさんあるのです。

しかも、マジシャンとしては大してレベルの高くない私でもできる素敵な作品です。



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