PCで見ないとつらいかもしれない
動詞攻略!
前提
・活用形→未然形・連用形・終止形・連体形・已然形・命令形 (未・用・終・体・已・命=ミヨシタイメ)
・行=(通常の)五十音図のたて 段=(通常の)五十音図のよこ
ラ行四段活用 ら・り・る・る・れ・れ(「ラ行のア段・イ段・ウ段・エ段の四つを使ってるからラ行四段)
※活用形の対応
文の終止・・・終止形&命令形(「。」が来ることが多い)※1
修飾する・・・連用形&連体形(連用修飾・連体修飾)(体言に連続する形=連体形 用言に連続する形=連用形)
注 体言=名詞 用言=動詞・形容詞・形容動詞
条件接続・・・未然形(仮定)&已然形(確定)(「~ば」の形)
※1 終止形、命令形以外での文の終わり方の例
係り結び
ぞ・なむ(なん) → 強意 →連体形
や・か → 疑問・反語→連体形
こそ → 強意 →已然形
※活用を導く言葉 未然(ず) 連用(たり) 終止(。) 連体(とき) 已然(ば) 命令(!)
※活用語の構成 語幹+活用語尾 (一部に語幹と語尾の区別のつかないものがある)
※活用・・・下につく単語によって単語が変化すること
●活用の種類(活用形は? ××形 活用の種類は? ××段××活用 両者は違うものだよ。解答の時はラ変とか略さない。ラ行変格活用)
タイプⅠ(四段とその仲間たち ― 現代では五段活用・未然形がア段 → これは助動詞の接続で重要な話になる)
※ 色の文字の部分が相違している=変わっているところ(「変」格)
※ ナ行変格(2単語)(死ぬ・往ぬ・去ぬ)
※ ラ行変格(4単語)(あり・居りーをり・侍り・いまそがり(「いましがり」「いますかり」「いますがり」「みまそがり」など)
活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
四段 a i u u e e (正格活用)(aiueを使っているから四段)
知る ら り る る れ れ
ナ変 な に ぬ ぬる ぬれ ね
ラ変 ら り り る れ れ
盲点
・ 複合ラ変動詞に注意・・・「持たり(持ち+あり)」「さり・かかり・しかり(指示副詞の「さ・かく・しか」+あり)」
・ 「ラ変型」というものに注意(助動詞や形容詞・形容動詞などにある)。多くは下に助動詞が来る。
・ 「飽く」はカ行四段 ・「借る・足る」はラ行四段 ・ ナ変は識別でよく出る
※複合動詞=複数の語で一つの動詞を作っているもの
タイプⅡ(一段と二段)(左右対称に配置していることに注目)
活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
上一 i i iる iる iれ iよ
上二 i i u uる uれ iよ
下二 e e u uる uれ eよ
下一 e e eる eる eれ eよ
※ 上一段、下一段を暗記後、太字を中心にして暗記する。太字の部分があるので二段活用になる。
※ 上一段(着る・みる・似る・煮る・居(ゐ)る・率(ゐ)る・射る・鋳る・干(ひ)る)
(「きみにゐいひ=君にいい日」と覚える)(「ひいきにみゐる」という覚え方もある)
※ 下一段「蹴る」のみ(け・け・ける・ける・けれ・けよ) (「蹴らず」×)
盲点(よく間違えるんだこれが)
●「切る・散る」は四段 ●「居る」(上一) 「居り」(ラ変)
●「涙こぼるる」の「るる」は下二段の活用語尾(自発の助動詞ではない)
●「見る」系列に注意(かへりみる・試みる・垣間見るなど)
●「ゐる」系列に注意(もちゐる・率ゐるなど)(ワ行)
●「ゐる」は文脈が必要。「居る(座っている)」か「率る(連れる)」かを判断する。
●「射る」はヤ行(ア行は「得」だけ) [い・い・いる・いる・いれ・いよ](「矢(ヤ)を射る」からヤ行)
●「鋳る・沃る」もヤ行
●「答ふ」の未然形・連用形は「答え」ではない。ハ行下二段だから、「答へ」。
●「恨む」はマ行上二段が原則。 「忍ぶ」はバ行上二段。
●「見す」はサ行下二段。「見ゆ」はヤ行下二段。
●終止形が同形で二種類に活用するものがある。(「頼む」 四段=あてにする 下二段=あてにさせる)
頻出(活用を聞いてきたらこれやもよ、これやもよ)
●ヤ行上二段(い・い・ゆ・ゆる・ゆれ・いよ)「老ゆ・悔ゆ・報ゆ」
●ヤ行下二段(え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ
●ワ行下二段(ゑ・ゑ・う・うる・うれ・ゑよ)「植う・飢う・据う」
●ア行下二段(え・え・う・うる・うれ・えよ)「得」(ア行は「え・う」が同時に存在している)(複合動詞「所得・心得」)
●語幹のない下二段動詞は読みが頻出 「得(う)・寝(ぬ)・経(ふ)」
タイプⅢ(その他)
活用形 未然 連用 終止 連体 已然 命令
カ変 こ き く くる くれ こ・こよ
サ変 せ し す する すれ せよ
※ カ行変格(「来(く)」だけである。読み方に注意する。活用形が見ぬけないと読めない。
なお、複合語として「まうで来」「持て来」などがある。
※ サ行変格(基本は「す」「おはす」の二語である。また、「音読み+す」もサ変(複合動詞)になる。
※ 「念ず・興ず」などはザ変ではなく、サ変となる。
注意! 「死す」はサ変(「死ぬ」はナ変)
活用の種類の識別
① 少ないものは暗記→変格(カサナラ)&下一段&上一段
② 「ず」をつけて直前の音がそれぞれ
a段 → 四段(読まズ) i段 → 上二段(報いズ) e段 → 下二段(消えズ)
※注意!「せ+ず」の「せ」はサ変
常識 古文に可能動詞はない(初心者はやたら下二段動詞にしたがる)
(通へるところ → 通うことができる×
通った・通っている○→通へ(四段・已然形)+完了の「り」の連体形)
参考 終止形の作り方
現代語の連用形(「ます」に接続)の子音をウ段にする(撫でる→撫でマス→「で=de」→「du」→「づ」→「撫づ」)
※例外が多いのであくまでも参考のこと
参考2 「終止形+る=連体形 終止形+れ=已然形」になるもの
上二段・下二段・サ変・カ変・ナ変 (上下にサカナ)
※「る・れ」を助動詞にしがちなので注意。
参考3 用言(動詞・形容詞・形容動詞)から名詞になったものを転成名詞という。(品詞分解で注意)
例 あるく→あるき(連用形) うつくし→うつくしさ(形容詞の語感+さORみ)
参考4 動詞が連続する場合
① 複合動詞として1語(思ひ出す)
② 下の方が補助動詞 (思ひ給ふ 「給ふ」尊敬の補助動詞)
参考5 変格の反対語は正格(四段・上一段・上二段・下二段・下一段)
※2018-10-15の記事を一部、修正、補記。
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