イグアスの滝の全貌を知るには、空から見るしかない。見た人は必ずそういうだろう。
総延長四キロ、滝の数は二百七十以上。落差は最大八十メートル。世界最大の滝、空からの全貌がこれ↓
**ヘリコプター観光は予約できない。訪れた9月8日の午後は空いていて、行列はなかったが、それでも十六人のメンバーが全員フライトを終えるのには一時間半はかかった。これでは団体ツアーの行程に入れるのはなかなか難しいだろう。
全員の名前をアルファベットで入力して、呼ばれるのを待つ。ヘリの大きさは何種類かあるが、今日はお客四人を乗せられるタイプのものがやってきた。後部座席に三人。パイロットの横に一人乗れる。
誰が前の座席に乗るかはその場で決まる 我々の様子を撮影するスタッフ
飛び上るとすぐに、我々がジャングルの真っただ中にいた事に気づく↓
ジャングルの中を蛇行するイグアス川。すぐに白煙が見えてくる。あそこがイグアスの滝にちがいない。
《手造の旅》で滞在したダスカタラタスホテルが真下に見える↓
滝を見ながら滞在できるように、このホテルがいかに考えてつくられていたのか、やっと理解出来た。滝との位置が下の写真で分かるだろう。
ダスカタラタス・ホテルは、少しでも滝の眺めを楽しめる場所を選んでジャングルを切り開いて、建てられている。今回は数少ない滝の見える部屋を手配してくれた日本の手配担当の方に感謝しくなくては。
アルゼンチン側での唯一の自然公園内ホテル、シェラトンが上の画面右端に写っている。ここも部屋から滝の眺められるそうだが、距離を見るとやはりダスカタラタスが便利なのは確か。
ヘリコプターは、最大の瀑布である「悪魔の喉笛」の上にさしかかる。きのう我々が歩いたトレイルが、画面右上から水の落ち際すぐまで続いているのがわかる↓
イグアスの滝には、自然に眺めを楽しめる見学場所など、元からはひとつもなかったのだ。
このアルゼンチン側の「悪魔の喉笛」へのトレイルも、アッパートレイルも、「こんなところに道をつくりますかぁ」と驚かされるルートだ。
そして、ブラジル側の絶景トレイルは、上の写真で右側の岸。川の上に続く道の下につくられていた。
十分ほどのフライトだが、これを見てはじめイグアスの滝を得心したと、参加メンバー全員が言った。
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降りてくると、さっき撮影していたDVDが10ドルで、写真が7ドルで売られている。まぁ、安いと言える値段ですね。買っちゃいました(^^)