午後二時過ぎ。マチュピチュ村まで降りてきた。列車が出るまで時間があるので、村で一時間ほど自由行動。朝、ワイナピチュ登山をした方々はサンクチュアリーロッジの朝食をゆっくり食べている時間はなかったから、けっこう空腹の筈。小松含めた残留組はカフェでいっぷく
注文した「地元風レモネード」は、出てくるとこんな色をしていた。緑色の葉っぱは・・・
今朝、ロナルドくんが紹介してくれたムニャというハーブに違いない。飲んでみると、レモネードというよりは「アンデス風ハーブ青汁」であった(^^)ま、わるくないです。
列車に乗る 乗車口で改札していた女性がロナルド君の同級生だった。みなさん、興味本位であおるのはやめましょう(笑)
走り出してしばらくすると、こんな変なのが登場してびっくり このあたりの村祭で出てくるいたずらモノなんだそうで、乗客を引っ張り出して踊りだした こんどは、列車の乗務員さんがモデルになって、アンデスウールのファッションショーがはじまった↓
沿線の村では子供たちが手を振る
天井に開けられた窓からはヴェロニカ山標高五千七百メートルの峰が白い。
オリャンタイタンボ駅に着いたのは夕暮れここからバスにのってクスコまで一直線・・・と思ったのだが、事態は急変した。
「クスコへ行く途中の村がストライキをしているので、山を抜ける道を通る事にしました。舗装していないのでスピードがでないので、時間がかかるとおもいます」ドライバーさんから状況をきかされてロナルドくんがアナウンス。
★村のストライキとは~ 村人が樹木や大きな石を道路に置いて交通をストップさせる行為。これによって、自分たちの意志を行政に知らせる目的。今回のスト理由①最近、マチュピチュのシャトルバスを運営する会社は乗車賃を5ドル分も値上げした。それなのに周辺の村々への分配金には反映されてこない。②電気代金も値上げされた③税金が値上げされた というような事々。 地元にとって重要な観光産業を阻害するようなストを地元が行うのは、こうでもしなければ自分たちの意見を聴いてもらえない、立場の弱い人々がある故。
すっかり暗くなったオリャンタイタンボを出発したが、バスはすぐにストップした。「ここでバスから降りて橋をわたります」
前方の橋が古くて、乗客を乗せた重量では渡るのに不安があるから。
「あ、あの崖の光、SKY LODGEです」↓
崖の中腹に見える小さな光は、なんとホテル!※⇒こちらのサイトに画像がのっております
真っ暗な道を、何台ものバスがクスコへ向けて進むんでゆく。村を抜けてまっくらな山へはいってゆく。未舗装の道へはいいって、やがてバスは止まった。しばらくしても動かないのでドライバーはエンジンを切った。前方はどうなんているのだろう?
ドライバーさん曰く、この先で道が狭くなっているので片道通行にしているのだろう、とのこと。待つしかない・・・と、背後から車がやってくる音がして、車列をごぼう抜きに前方へ抜けてゆく「ちっ!」と怒気をあらわしたドライバーさんはクラクションを鳴らしたが、相手はそのまま前方へ行ってしまった。
十五分ほど経っただろうか。ゆっくりと車列が動き出した。数百メートルほど行くと、地元の警察がちゃんと交通整理整理をしていた。ちゃんとコントロールされた通過待ちの列だったのである。と、そこに、さっき横をごぼう抜きにしていった車が止められていた。
「さまぁ~みろ~」と、ドライバーさんは言ったに違いない。言葉は通じなくてもニュアンスは伝わってきました(笑)
未舗装の道は続く、いったいクスコにはいつつくのだろう・・・と皆が不安になった頃、ガタガタの揺れが消え、いつのまにか村に入っていた。登りだった道が下りはじめ、前方の盆地に大きな街の光がたまっている。もう、クスコを見下ろす場所までついていたのである。
クスコのど真ん中、コリカンチャが目の前に見えるホテルにチェックインしたのは午後十時頃、予定より一時間半ほど遅れての到着となった。 明日は午前中クスコで過ごす。