旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ベルギー国立美術館と街歩き

2019-11-10 20:20:00 | ベルギー
ベルギー国立美術館というと

まず、ブリューゲルやルーベンスなどを観にいくことになる。
ガイドブックに載っている程度でない、あたらしい研究結果の話をふまえた解説が聞けるのがうれしい(^.^)

↑「イカロスの墜落」は、ずっとブリューゲル(父)の真筆と思われていたのだ。
が、近年X線検査をしてみると、下絵の段階で描かれた点々がたくさんみつかった。
そういう点々は、模写・複製をするときに描かれるものだから、「これはコピー作品?」と疑われるようになってしまった。
※ベルリンにあるレンブラントの「黄金の兜の男」もそんな作品だったっけ



この美術館は地下でつながった新館があって、そちらに近現代の作品が収蔵されている。
一見に値する作品が膨大に所蔵されているのだが、新館はたいていそんなに混んでいない。
そこへ行く途中でやっていた「ダリとマグリット展」は大混雑

そこを抜けると、いつものようにゆっくり楽しめる空いた新館にたどりついた。

ベルギー象徴主義を代表する●ジェームス・アンソールを覚えてもらえたらと思ってお連れした。
彼は、旧ベルギー・フラン紙幣にも載せられていたほどの画家

↑紙幣にも描かれている仮面が彼のトレードマーク

今回の旅で訪れたブルージュから電車で三十分もかからない北海に面した街オーステンデの出身
※今回の旅のブログにリンクします
子供のころから両親と共に住んだ海岸に近い家では、旅行者向けのお土産としてきれいな貝殻も売っていた。十数年前に訪れた時にこんな貝殻が確かにあった。

↓ちょっと不気味に見える仮面なのに、鮮やかな色なので惹きつけられる

↓これはいったい?

※こちらに解説書きました



**昼食の時間を王立美術館のカフェでとった


午後、ブリュッセルの中心部を歩く。
↓世界最初のガラス天上ショッピングアーケード

チョコレート屋さんがたくさん並ぶなかで
↓このワッフル(ゴーフル?)を勧めてくださったのはさすが

ベルギーに近いフランス領リールが本店

砂糖のシャリシャリ感が絶妙なクリームをやわらかいワッフル?生地にはさんであります。
栗のクリーム、ヘーゼルナッツクリームがこの時期限定発売でした。

↓昔のビール「ランビック」を飲ませてくれる地ビール店

いちおう定番の場所も

***
夕食は食堂街から角を曲がってすぐにある老舗レストランへ

入口には肉がさがっておりますが

ホタテのクリームも変わらずおいしかった(^.^)

サカナのカルパッチョムール貝のチーズでオーブン焼き
肉のカルパッチョも
肉ももちろん

デザートに「フランベ」を

定番のダム・ブランシュ↓


ホテルへの帰路、ライトアップされたグラン・プラスへ


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ブリュッセルの夕食、翌日はオルタ邸へ

2019-11-10 08:21:22 | ベルギー
ブリュッセルは高低差がある町。

中心のグラン・プラスは下の町にある。今回のホテルはそこから徒歩一分。

少し休憩してから予約していただいてたレストランへ行くと、二階奥にろうそくが灯っていた


ワイン・バーという名前のとおり、お好みしだい


**
翌朝、休日で空いた道。
最高裁判所のある高台から下の町を見晴らす場所に設置された観覧車でストップ

テラスから遠くに「アトミウム」が見える↓高さ103m

↑1958年の万博モニュメント。
当時、ベルギーのみならず文明を牽引していた鉄という物質の分子構造を巨大化している

↓昨夜のレストランはこのテラスの下あたり

地元民のナビゲートがないとなかなか行けない店だった。
***
オルタ邸のプライベートツアーを予約してもらっていた。

1861年生まれの建築家ヴィクトール・オルタの自邸。アール・ヌーヴォー様式が美しい。
十三年前に訪れた時には内部写真も撮れたのだが、今はきびしく制限されている。
↓十三年前の写真を少し

四十代のオルタはようやく自分の思うような仕事ができるようになった頃だっただろう。
自分が思うような仕事場を、家を、カタチにできてうれしかっただろう。

十代になった娘のために増築したと思われる最上階のウィンター・ガーデン↓

2019年の内装は、よりオルタが住んでいた時代に近づけようとしているが、
後にいろいろな人が住んで改修していったので、オリジナルの様子が分からない部分が多いのだそうだ。

次は王立美術館へ向かいます
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