旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

2006ボストン・ポップスのコンサートへ

2021-05-24 07:39:40 | アメリカ東部
2006アメリカ東海岸の旅より

これまで観てきたなかでも指折りの楽しいコンサートだった。

1885年にはじまったボストン・ポップスは、「クラシック嫌いのためのコンサートを」というコンセプト。

ヨーロッパからの移民してきた人々は富裕層であってもクラシック音楽に親しんでいない人が多かった。
上の↑LPレコード「クラシック嫌いのためのクラシック音楽」のジャケットでは、ウィーン歌劇場の指揮者だったグスタフ・マーラーを思い出させる人物がタクトを振り、観客はカギ付きの椅子に縛られて身動きできない↑ これはボストン・ポップスの伝説的指揮者だったアーサー・フィドラー時代の作品。彼は1930‐79の四十九年間も首席指揮者を務めた。
マーラーはクラシック音楽の演奏会を飲食禁止にし、会場でのおしゃべりを禁止にし、「堅苦しい(と、思うかもしれない人は多いだろう)」スタイルに改革した。ちょっとした皮肉が込められたジャケットだ。
午後八時開演の会場。

指定された席にいくと丸テーブルにワインが置かれていた↑「当然飲むでしょ」という感じ(^^)

「やあ、どちらから?」小さな丸テーブルで同席になると、アジア人の我々にも気さくにはなしかけてくれるアメリカの人々。ウィーンのコンサートでこういう雰囲気になるかしらん。

コンサートがはじまるとステージにスクリーンが降りてきて、ボストンの名所が映し出される。

アメリカの歴史が誇らしげに語られ、ちなんだ曲が演奏される。


インターバル

フィドラーの跡を継いで1995年から現在2021まで人気指揮者でありつづけているキース・ロックハート。

演奏者は男女民族関係なく選ばれているのが感じられる。
ウィーンフィルとはだいぶんちがいます。

後半は映画音楽特集だった。

ロンドンが舞台の「マイ・フェア・レディ」もアメリカ映画。
一時常任指揮者だったジョーン・ウィリアムズの「JAWS」もやったっけ。

アンコールの定番曲は「星条旗よ永遠なれ」

天井から星条旗が降りてきてアメリカ人の愛国心は最高潮!
さらに、花火があがると、たまらずみんな立ち上がった(^^)
サーチライトが客席をぐるぐる照らし回る
※客席からのものをゆずっていただいたのでこちらのyoutubeからご覧ください※音ができます

動画を観て・聴いてもらうとわかるが、これはウィーンフィルのニューイヤーコンサートのアンコール曲「ラデツキー行進曲」を意識している。観客が拍手する様子、よく似ております(^^)

夜十時をだいぶまわってコンサートは終了。
ホテルを徒歩圏にしておいてほんとによかった(^^)
コメント
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