旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

マイルス・デイヴィス、野口英世などが眠る~ウッドローン墓地

2021-05-29 06:41:20 | アメリカ東部
2006年アメリカ東海岸の旅よりマンハッタンの北、ブロンクスにある広大なウッドローン墓地。

ジャズの音楽家たちの墓があつまっている一角。

●イリノイ・ジャケーはマイルスより四歳年上なだけなのに、その熱くブロウするスタイルはずいぶん古典的に聴こえる。

ジャズ・ミュージシャンの墓がこのあたりに集まることになったのは●デューク・エリントンの近くだからではないかしらん。
本人の墓は一族の中に、ごくシンプルにプレートだけがおかれている↑

1863年から現在まで三十万人が埋葬されている。

ぱっと見て↑エジプトのフィラエ島にある「トラヤヌス帝のキオスク」そっくり
←2006年小松撮影
調べてみると、この墓は●Jules Bache1861-1944という人物のものだった。
ユダヤ系で十代から株の仲買人として働きはじめ、メリル・リンチに次ぐ資産を築いた。
その資産で数多くのヨーロッパ古典絵画を買い集め、それらは今NYのメトロポリタンとシカゴの目玉となっている。
自分の墓は1916年からデザインをはじめたのだそうな。
エジプトの旅でずいぶん印象に残ったのでしょう。

●野口英世1876-1928はロックフェラー財団の後援によってアフリカで黄熱病研究をしている時に亡くなった。

遺体はロックフェラーの指示によりアメリカに飛行機で移送され、ここに葬られた。

2018年にメキシコのメリダでも野口英世の像をみたっけ※こちらからごらんください

●高峰譲吉1854-1922

富山・高岡の出身でタカジアスターゼ、アドレナリンの発見者。
現第一三共製薬、元三共製薬の初代社長。
野口より二十歳以上年長だが共に在米日本人の地位向上のために尽力していた。
NYの「さくらパーク」はロックフェラーが土地を提供し、高峰譲吉らの日本人倶楽部が協力した。

廟の中には富士山と桜のステンドグラスが飾られていた。
故国から遠く離れたて生きた人ほど、ずっと故国を心にかけているのである。


コメント
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