旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

スリナガルのボートハウス~1988年インドの旅より

2022-03-12 07:28:53 | インド
ダル湖にうかぶ快適なボートハウス群。

ムガール帝国時代からイギリス人たちも好んで滞在した人気観光地、なのだが…

小松が訪れた翌年1989年から激しくなった「カシミール紛争」で、2022年の現在に至るまで日本外務省の危険レベル4(退避勧告),レベル3(渡航中止勧告)に指定され続けている。

ボートハウスは豪華さを競って観光客を呼び込んでいた。

船の中とは思えない、広くて快適な室内。

完全に欧米風のサービス。

食事が終わってやってきたのは↑仕立て屋さん↑
インド人のテーラーはファッション雑誌の切り抜きを見せて「これがよい?」と勧める。
写真を見せるだけで受注・採寸して、翌日にはそっくりの服を縫い上げて持ってくる。


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ダル湖をシカラとよばれるゴンドラのようなボートで遊覧する。

蓮や水草で覆われた水面。

湖は山にかこまれていて、山頂にはヨーロッパでも見たことがないほど長大な城壁と砦が見えていた。

写真には残っていなかったのだが、夜、日本では経験したことがない永遠に止まらないかと思われるような連続した雷を経験した。

スリナガルを含むジャンム・カシミールという地域は現在インドが実効支配しているが、イスラム教徒が過半数を占めるのでパキスタンも領有を主張している。インドが独立する前にラジャー(藩王)が支配していた地域の北部は現在中国が実行支配している。
三つの国と、三つの宗教(ヒンズー教、イスラム教、チベット仏教)が混在するカシミール。
民族や宗教が言語が愛国心と結びつけられて、非寛容な社会や人をつくりだす。

もう二度と、スリナガルへ行く機会はやってこないだろう。


コメント
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