旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

《手造の旅》富山高岡~「能作」でぐい吞みをつくって使う

2022-05-26 15:18:08 | 国内
高岡の鋳物産業復活の中心が「能作」
2019年のカンブリア宮殿で知って※番組HPにリンクします

入ってすぐにこれまで製作につかってきた鋳型が天井まで並んでいる↑

↑多くは仏具関係だが、これらこそ今でも「能作」の財産そのもの。
仏具の「おりん」をつくっていたところから

音色の良い風鈴をおもいついたのが突破口だった。
冷酒にぴったりの錫製ぐい呑みが売れるようになる。

今日は↑それ作る体験を予約した↑※自分の名前を刻印して完成したところ↑

売り物の製品をつくる過程をそのまんま実践する↑型を完成させるまで一時間近くかかる。

指導の方が錫の棒を溶かして「湯」にして↑注ぎ込んでくれる

錫の融点は231.9℃だから早く溶けるし・早く固まる↑しばらくまって枠から外す瞬間

↑無事に羽根つきのぐい呑みがあらわれた↑

砂がつくった表面の模様はひとつひとつ違う。

密度の違うサンドペーパーで縁を磨き↑
裏に刻印した。

工場を上からのぞかせていただき
融点が低すぎてすぐに曲がってしまう性質を逆手にとった製品群の紹介↓

↑これは手の手術をする時に固定する台なのだそうだ↑
弱点と思われていた性質も、アイデア次第で長所になるということ。

ホテルに入り夕食の席で

マイぐい呑みをつかってみた(^.^)



はじめての↑ほたるイカのしゃぶしゃぶ↑また食べたい(^.^)

目の前の小釜で炊く米↑最高でした(^.^)

21:30にホテルを出て、いよいよお祭りへ




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《手造の旅》富山高岡~瑞龍寺

2022-05-26 10:45:28 | 国内

平等院鳳凰堂がモデルのひとつだそうだ↑
「瑞竜院」は前田家二代目利長の院号である。
三代目に指名された異腹の弟・利常が感謝をこめて創設した曹洞宗の寺。

↑江戸初期に建設された形式がほとんどそのまま残されている稀有な例。
※公式HPにリンクします
なので、富山県唯一の国宝にしていされている。

↑仏殿の屋根は厚さ三ミリの鉛が貼ってあり重さは47トン=「新幹線一両が乗っているほど」なのだそうだ。
鉛は溶かせば鉄砲の弾250万発になる。
一国一城令によって高岡城が廃城になった後、堀をめぐらせたこの寺は万が一の時に城に代わる守りの要だった。

重い屋根を支える垂木

↑内部の梁も相当な太さ↑少したわんでいるのは「その方が真っ直ぐにみえるから」ということでもあった。
ギリシャのパルテノン神殿も曲線でできているという話を思い出した※2011年の旅にリンクします

金沢城にも使われている戸室山の石をがっちり組み合わせた土台↑
↑深さ2.5mの基礎がある↑

↑法堂(はっとう)に入る前に、向かって左裏手にある五つの廟を見学

※こちらについては2018年に訪れた時のブログに書きました


↑法堂正面に据えられた前田利長の巨大な位牌は2m10㎝もある↑

↑見事な鳳凰の欄間↑
「高岡」という地名は利長が名付けた。
それまで「関野」とよばれた場所に高岡城を建てる許可を家康から得て、
中国の詩経「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」の一節から引用して。
鳳凰は徳のある君主が治める地に出現する鳥ということになっているのである。

↑向かって右にはトイレの神様=烏瑟沙摩明王
この像は瑞龍寺が建立されるよりずっと以前の室町時代あたりにつくられたと思われる。
※瑞龍寺HPにリンクします
回廊を歩いている時↑この像がつくられた時をイメージした極彩色レプリカがあった

↑足元にうずくまるモグラみたいな動物?は「糞尿をまき散らす悪さをしてお仕置きをうけている」のだそうな。

↑あ、後ろ手にしばられている↑

回廊に「びんずるさん」↑

↑百五十人の僧の食事をつくっていた竈

使う水を通していた木像の水道管

回廊から中庭にひらけた窓枠には↑結露で傷まなようにこんな穴を開けてあった↑

↑時を告げるのに叩く「魚板」(ぎょばん)「魚鼓」(ぎょこ・ぎょく)「飯梆」(はんぽう)」
サカナのように常に目を開いていよという意味と

口から球になった三つの煩悩を吐き出しているという。
貧(とん)⇒ 貪る心
嗔(じん)⇒ 怒る心
痴(ち) ⇒ 愚かな心
**
瑞龍寺の参道をにあるいていくと、前田利長の墓に至る。

↑向かって右の巨大な灯篭は本来一対で運ばれてきたのだが、誤って川に落ちてしまったのだそうだ↑

↑利長公の遺骸はこの二つの灯篭の間で荼毘にふされたと伝わっている↑
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