旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

《手造の旅》近江長浜と間人~田中集落と富田人形会館

2022-12-06 10:12:11 | 国内
江戸時代の文楽人形を操作できる機会など、そうはない。

田中集落の「うちの観音さん」に会わせていただいた。

長浜では多くの集落が「うちの観音さん」を何百年も護りつづけている。
※小松が撮ったものより掲示用にプロが照明・撮影した写真の方がその良さを伝えています

田中神社に↑平安時代のお像が二体ある。

↑左が観音堂
今回の旅で長浜の案内をお願いしたMさんがこちらのカギを預かる方だったことでこの訪問が実現した。

お堂の照明にMさんの苗字があった。
「うちの父が奉納したものです」それはMさんのお父様だった。
子供のころから身近に見てきた「観音さん」なのである。

仏像というのは作ったら完成ではなく、祈り護り伝えられていくことで魂がはいってゆく。


お堂を出ると↑集落の北に位置する標高三百メートルほどの山本山がみえる↑
この山の名前は平安末期の「もう一人の義経」=山本義経に由来する。木曽義仲と共に挙兵した人物。
※こちらのサイトに詳しく書かれた方がありました
田中では仏前に供える小さなご飯に見えるのでその愛称で呼ばれているのだそうだ。

「雨ですし、少しうちで休んでいかれませんか」
歩いてすぐのMさん宅へ

巨大な柚子
立派な錦鯉のいる庭を見ながら、奥様お手製の絶品干し柿をいただいた。

旅するとは、ただその土地を訪れることではなく、
人と出会って・迎えてもらうことで深まってゆく。
この立派な渋柿を干して藁に寝かせて…二十日前からこんなふうに熟成しゆくのか。
※11月9日にはじめてMさん宅を訪れた時の干し柿を載せています
道の駅でも人気商品なのを納得(^.^)

↑この瓢箪は何に使われるのかと思ったら…

Mさんお手製の和風照明になっていた

**

車で五分もかからない「富田人形会館」へ。

ここは江戸時代からの人形上浄瑠璃を継承している。

とても広い客席と奥行きある舞台

江戸時代から伝わる何十という頭が今も使いつづけられている。

これらの構造を手で触れて理解させてもらえる機会はそうはない。

※こちらにもう少し書きました


文楽は世界一の人形劇だと確信しているが、どこも伝えていく人材に苦労している。
ここでは昭和53年に再開した後、女性の参加も認めるようになり、海外への遠征公演も成功させておられる。

***
長浜名物「焼き鯖そうめん」を、木之本地蔵近くのおみせにて

※「焼き鯖そうめん」写真をこちらに載せました。なぜ名物になったのか説明していただきました
焼き鯖そうめんのまえに、こちらも郷土色満載の前菜登場

↑長皿の右端にみえるのがいわゆる「鮒寿司」の種類。
ちょっと味をみてみたいという方にちょうど良い量かも(^.^)

もうひとつの長浜名物「サラダパン」も味わっておきたい

滋賀県の旅行応援クーポンも使えます(^.^)

木之本駅に歩いて行く途中に桜の銘木があるという

かつて「轡の森」と呼ばれる場所で、白鳳時代に創建された伊香具神社の神官が馬をここで休ませていたことに由来するそうな。

路地の奥に名残の巨木が見えた。桜の頃に訪れる機会をつくれるかしらん。

木之本駅前

道の駅で旅行応援クーポンでお買い物(^.^)


最近話題だというメタセコイヤの並木道を経由して
京都府北部、丹後半島の間人(たいざ)に向かいます。

コメント
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