旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

天理教本部を訪ねる

2022-12-22 08:47:49 | 国内
勧誘など一切ない、寛容な場所だった。

天理市は昭和二十八年にはじまる「昭和の大合併」によって誕生した。
宗教教団の名前が自治体の名前になった例は他にないらしい。
政治と宗教は分離しているが、街を支えてきた天理教について知っておきたいと思った。

信仰の中心「ぢば」が↑この神殿の中にある。
意外なことに?信者でなくても・誰でも、24時間365日近くへ行くことができる。
※写真撮影なし

靴を脱いで上がると畳の海に圧倒される。
これまで見たことのない広さ。3157畳あるのだそうだ。
そこここで正座して祈る人々。
四回の柏手(かしわで)の音。
中央の少し明るくなった場所「じば」に、公式ページにも図解されている「かんろだい」が見えた。
※公式HPの解説にリンクします

これは天から授けられる「甘露」を受けるための台で、台のある場所は天井に穴が開いていて光も雨もはいってくる。

この神殿のある場所はもともと普通の村で、その中の中山家に嫁したみきが近くに暮らしていた。
彼女が「お隠れになった」場所には教祖殿があり、隠れてはいるけれど生き続けているので毎日食事も供される。
この神殿と教祖殿・祖霊殿を結ぶ800メートルの回廊はみごと。
常にぴかぴかに磨き上げられている。

「親神様(おやがみさま)の啓示(おつげ)を受けて、人間が生まれてきた意味を伝え、「ぢば」を明らかにしてくださったのが、教祖(おやさま)・中山みき様です。」(HPより)
「ぢば」は親神様が人類をつくった場所とされ、それゆえにすべてのひとは「おかえりなさい」と迎えられる。

↑天理駅から神殿へ続く長いアーケードをぬけたところに「ようこそおかえり」と書かれたインフォメーションセンター

荒唐無稽だとか・真実であり得ないとか、宗教の教理を批判する意味はない。
それぞれの人の心に、それぞれの神があるのだから。
どんな神を信じていようと・いまいと、大切なのはまっとうな暮らしをすること。
天理教はそれを「陽気ぐらし」と形容している、(と、小松は理解した)。

この「陽気」が天理教のキーワードだと感じた。

神殿を中心にして同じような和洋折衷なビルがたくさんある。

これらの建物は(まだ半分ほどではあるが)神殿をぐるりと囲むように建設がすすめられ、全世界からやってくる信者を受け入れる場所として機能している。スポーツでもよく名前のでてくる天理学園や大学も集まっている。宗教施設というよりも人間がよりよく生きる総合空間を目指しているようだ。

「天理参考館」は博物館としても評価が高い↑この展示も見てみたかった。

また来ます(^^)
コメント
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