旅倶楽部「こま通信」日記

これまで3500日以上世界を旅してきた小松が、より実り多い旅の実現と豊かな日常の為に主催する旅行クラブです。

ヴェネチアの島々をめぐる

2011-08-19 14:45:34 | イタリア

9時にボートでラグーナの島々へ出発。大型クルーズ船からの大人数グループがやってくるまえに、先ずはムラーノ島を見学。空いている時間だと、ガラス作りの実演もゆっくり見せてくれる。二種類の技を見ることができた。

次はレース編みの有名なブラーノ島。ここの「プンタ・アエロ《空中編》」は実際目の当たりにしてみるとその技術の高さに驚かされる。この手の手工芸がお好きな向きには必見だろう。

ついつい店にいるだけで時間をつかってしまいそうだが、小松としてはブラーノ島のカラフルな家々とその煙突、運河のつくりだす個性的な路地の風景を楽しんでいただきたい。十分十五分という時間でもこの町並みを歩く時間がほしい。

 

どうでしょ、ほんとに面白いでしょう。

 

次のトルチェッロ島は、現在居住民二十二名という「終わってしまった」島である。七世紀にヴェネチアの町がはじまったのがこの島なのだが、現在は葦原の中に二つの古い教会が建っているだけ。ただ、ちかくに雰囲気も味も良いレストランがいくつかある。今日は一昨年とっても当たりだった「悪魔の橋」レストランを再訪する事にした。

 

前菜盛り合わせには、帆立貝のグリル(最高!)、もんごうイカのサラダ仕立て、クモガニの身をほぐしたもの、茹で小エビ。

定番のボンゴレスパゲッティ

ほたるイカとトマトのパスタにカラスミがのせてある。

次の海鮮フライもりあわせにつづき、季節のフルーツの盛り合わせ。

 

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ハイ・フライ航空チャーター便にてヴェネチアへ

2011-08-18 15:10:32 | 飛行機

ハイ・フライ航空にて成田空港よりノンストップでヴェネチアへ。昨年JALがイタリア線から完全撤退して、今年は日本の旅行会社によるイタリアへのチャーター便がたくさん企画された。現在日本からヴェネチアへの直行便はないので、このチャーター便は利用価値がある。幸いにも席を提供していただく事が出来たので企画した,8月としてははじめての《手造の旅》である。

 

ハイ・フライ航空は知らなかった。定期路線を運行していないポルトガルの会社だそうだ。こういう航空会社はけっこうあるのだ。 どんな機体なのか少し心配したが、ちゃんと個人用のテレビ画面もあり、日本語で見られる映画も四本ぐらい用意されていた。オン・デマンドではなかったけれど。

 

成田での手続きは全日空が代行、第一ターミナルから14時55分の出発。20時25分のヴェネチア空港到着。飛行機が高度を下げていくと夕暮れのラグーナにうかぶヴェネチア本島がみえてきた。

 

空港からホテルへは直接ボートで向かう。この方が早いし、バスを使った場合の通行税も省略することができる。三十分ほどでサトゥルニア・インターナショナルへ到着。もう22時をまわっていたが、サン・マルコ広場の夜景を楽しみに少し散歩に出た。昼間の暑さも納まり、車も団体客も来ない広場では人々が気ままに過ごしている。こういう自由な気分で歩ける時間が大事。街の印象というのは、案外こういう時に心に刻まれてゆく。

 

 

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パリ自由行動の一日を有効に

2011-08-11 00:27:49 | フランス

パリにて終日自由行動の一日。せっかくなのでご希望の方を半日ほど道案内。**ベルシー地区から地下鉄でシャトレ広場まで行きシテ島に入る。●コンシェルジュリ(旧王宮で革命時代の監獄。マリー・アントアネットが最後に幽閉された場所)●サント・シャペル(パリ随一のステンドグラス)●ノートルダム大聖堂●クリュニー中世美術館●パンテオン●オランジェリー美術館。昼食を挟んでこれだけまわれれば、パリの魅力をちょっとご理解いただけましょうぞ。

中でも小松がいつもお勧めするのは、クリュニー中世美術館の「一角獣と貴婦人」のタピスリー、一枚がちょっとした部屋の壁一面の大きさを持っている。

上は「装身宝飾品を箱にしまう」あるいは「箱から取り出す」図。これプラス五感を象徴する五枚のタピスリーで前六枚。巨大であるとともにこれ以上美しいタピスリーを見たことがない。

お昼はパンテオン近くでブルターニュのそば粉クレープ。サラダも注文しようとしたら「いや、クレープだけで充分だと思うよ」と親切に止めてくれた。こういう風に対応してくれるギャルソンがいるのが、パリの実力だと思う。

お昼のあと、すぐ近くにそびえるパンテオン大聖堂へ。フランスの偉人達の墓がならんでいる。壁のフレスコ画はフランスの歴史上の人物の所業を描いている。

パンテオンのある古代の丘にはまだ地下鉄がとおっていない。バスでサン・シュルピス教会の前を通り、コンコルド広場まで行く。

オランジェリー美術館はちょうど行列しないで入場できた。

最後にギャラリー・ラファイエット百貨店へ。ここへ来たらこのステンドグラスの天井をみなくっちゃ。久しぶりに見上げるとやはり美しい。

かつて外国人買い物客の中で群を抜いて多数派だった日本人だが、今は中国の団体さんに押されて押されて、

押し出されるように日本人カウンターが地下へ移ってしまったのだそうだ。

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豹変するパリのお天気

2011-08-05 01:33:31 | フランス

午前中はルーブルを含むパリ観光、午後ヴェルサイユ観光の一日。

朝9時にホテルを出た時には本降りの雨、凱旋門前も街灯が道路に写っている。

雨の日は美術館が混雑する事は予想していた、しかし、これほどまでとは・・・入場券を買うはるか手前の安全検査に並ぶ行列が、地下鉄の駅の方向まで長々と続いている。行列の先にルーブルの逆さピラミッドが小さく見える。こりゃ入場券を買うまで一時間待ちか?夏休みの混雑もここ数年はとんでもないことになってきている。

訳あって一度美術館から出た小松が、この行列に並ばずに(グループ引率しているバッジをつけて)再入場しようとした時の係員とのやりとりは、ちょっと考えさせられるものだった。⇒別のところに書きます。

ルーブル美術館の見学を終えて外へ出てみると、幸い雨は止んできた。バスで四十分走って郊外の宮殿へ到着する頃には青空が見えてきた。ヴェルサイユの庭も青空の下さらに美しい。

ヴェルサイユ宮殿の入場にもまた行列はあった。しかし、グループ予約してあるのでさっとは入れる。内部はやはり混雑していた。ルイ16世とマリー・アントワネットも結婚式を挙げた教会、写真を撮ろうと思ってもビデオやカメラを持った人の手がどうしても入ってしまうほど。

**

ベルシー地区にあるホテルへ戻ったのは18時頃。ご希望の方とセーヌ川の遊覧船へ行く事にした。乗換のリヨン駅でバスを待っていると、さっきまでの青空が突然曇りだし、すさまじい驟雨がおそってきた。ガード下のバス停からずっと後ずさっていなくてはいけないほど。

セーヌの遊覧船乗り場へ向かうバスは、歩道が洪水になるほどの水を跳ね飛ばしながら走り出す。道行く人々にばしゃああん!とかかってもバスの運転手さん、気にする様子もない。

「到着するまでに止むといいなぁ」と思っていると、あら不思議、ノートルダムが見えてくる頃に豪雨はぴたっと止み、虹まで見えてきた。

19時20分の遊覧船に乗る頃には、ほら、こんな青空がもどってきていた。パリでいちばん美しい橋といわれる「アレクサンドル三世橋」。

20時半すぎにボートを降り、そろそろ夕食時である。どのレストランも混み合う時間なので席があるか心配したが、電話してみるとオペラ座近くの老舗海鮮レストランに席がとれた。21時からの予約は、パリでは普通の夕食時間である。

夏場で牡蠣はやせているけれど、味はとても良い。海老蟹類も、海鮮モノにうるさい日本人にも充分「おいしい!」といってもらえるだけのもの。やっぱりパリはおいしいのです。

 

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大混雑のMSM、シャンボール城の景色

2011-08-04 10:13:24 | フランス

朝、MSM(モン・サン・ミッシェル)を出発し、ロワールの城めぐりをしてからパリのホテルへ入る、少々忙しい行程の一日。

**きのうの午後のMSMは混んでいた。平日とはいえ夏のバカンスシーズンでフランスのみならずヨーロッパ、いや世界中から観光客がおしよせてくる。MSMの5キロ以内はずっとのろのろ運転。「島」への道はごらんの様な状態。

さらに、入り口から内部にはいると、「大通り」という名前の細いメインストリートは、地下鉄のホーム並みの混雑である。いや、ほんとにすごかった。

パリから日帰りでやってきて、昼食込み三時間ほどの滞在の間中こんな混雑にさらされていたら、「たいへんだったぁ」という印象だけでおわってしまいかねない。MSMエリアに宿泊してほんとによかった。夕食後、車も人も少なくなった21時過ぎに歩いた人は、世界一の干満の差の浅瀬をおしよせてくる潮も目のあたりにできたのだそうだし。

*******

今朝、目を覚ますとぼそぼそと雨模様の曇天。朝食に出た六時半、ホテルのネオンはまだ灯っている。

ル・マンあたりを走っている時は雨だったが、幸いロワール川流域へ出る頃に雨は止んだ。入場見学のシュノンソー城。ひとつだけ城を見るなら、確かにこれだろう。

パリへ向かう前に訪れたシャンボール城は、城本体の大きさだけでなく、その敷地も特大で32キロの塀に囲まれた広大な森の中にある。

その向こうに見えてくるシンメトリーな城の光景。

城からはなれて敷地の外へ向かう時、今度は発電所の炉が真正面に見えてきてドキッとさせられる。これが原発かどうかは定かではありませぬ。

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