先日のインピーダンス整合に続き、デジタル回路におけるノイズ低減について、少し書いてみようと思います。
CDPやDACの改造などで得た私の経験も含んでおります。
基板上にバイパス・コンデンサを沢山置いているのを見かけますが、闇雲に沢山置いただけでは逆効果です。
パスコンは、電源ノイズをグランドに逃がしているだけですので、肝心な事はパスコンをどこに置くかです。
ポイントは出来るだけ電源回路のループを小さくすることです。パスコンによって電源の交流的な閉ループを作ります。
コンデンサは、容量の大きなもの(低周波用)と小さなもの(高周波用)を並列にすると良いでしょう。。
並列にするほど、全体の等価直列抵抗(ESR)が小さくなり、高周波特性と充放電の応答が良くなります。
また、コンデンサ単体が持つESRは、コンデンサの種類(タイプ)によっても異なります。
ESRについては、ネット上に解説があります。
私は、デジタル回路のパスコンには、導電性高分子コンデンサ(OS-CON)をよく使います。
以前佐賀三洋で生産していた紫色のOSコンとは見た目が違います。
また、自分のノイズを他のブロックに出さない、他から貰わないために、電源ラインにフェライト・ビーズやインダクタを使うことも有ります。ビーズにはファインメット・ビーズをよく使いました。5年位前に流行。
そこで最近お気に入りのDAS-703ESの回路例ですが、各ブロックでこの様に組まれています。私が言うのもなんですが、よく出来ていると思います。
先ほどの低ESRの電解コンデンサ(OSコン)をアナログ回路に使った事がありますが、この場合は音質が悪化しました。
低周波回路には駄目な様で一般的なオーディオ用コンデンサを使っています。適材適所がある様です。
少し堅い話が続きましたので、ここでお気に入りのCDを紹介しましょう。女性ジャズ・ボーカルです。
ダイアナ・クラールが好きな人には、気に入ってもらえるでしょう。
ご存じの方もおられると思いますが、「ソフィー・ミルマン(Sophie milman)」です。
衝撃的なデビュー作(ジャケットも)から3作目になります。
Make Someone Happy | |
←クリックでAmazonに移動が出来ます。 | |
Linus |
特に3曲目の「Rocket Love」がお勧めです。スティービー・ワンダーの名曲を甘くセクシーに歌い上げています。
録音も良く、オーディオの音質チェックにも使えます。