パーク・ライフ(吉田修一) 2024年01月01日 | よむ 2002年の芥川賞受賞作。日比谷公園を出たり入ったりするのみでただただ事件は起きない。一人称の僕でやりきるとどうしても村上直樹が脳裏をよぎってしまう。まぁ公園をぷらぷらしている人の日常なんて往々にしてこんなものだろう。近所の公園でなく新宿御苑サイズの公園でなく雑多な往来のある都心の空間てところがちょうどいい。この公園を時折上空から見下ろす機会があるが次はゆっくりベンチに座ってみよう。と思えるような人間観察ブック。