ホテルや百貨店で出される料理の材料が、説明されているものと違う、という問題。
ある一部のことと思ってたら、ここ1週間のうちにあれよあれよと発覚。鉄道系のホテルや百貨店が多いのは気のせいか、否か。
エビや牛肉の産地、ジュースの表記など・・・、最初に事件が明るみに出たとき、「この際だからついでに謝っておこう」と。こんな軽い気持ちではないにしろ、どこかにその心理が働いていたことは間違いあるまい。「赤信号、みんなで渡れば・・・」じゃないけど、われもわれもと続く、日本人特有の気味の悪さを感じる。
だけど、どこのホテルも、似たような偽装、いやミスをしていたとは、とても考えにくい。どうにも、業界の暗黙のルールのようなものがあるんじゃないだろうか、と変な勘ぐり方をしてしまう。
食品偽装に関しては、既に多くの食品会社が経験しているように、一度偽装が発覚すればブランド、信頼はたちまち地に落ち、その落ちた信頼を回復させるにはとても長い時間がかかる。それを忘れたわけではあるまいな。
といって、たとえば、高級ホテルのレストランでこんな料理の説明をされたら、みなさんどう思いますか?
「うちは正しく食品表示をし、お客様一人ひとりに説明を致しております。本日のコースは、xx国産のブラックタイガーを使ったエビチリ、遺伝子組み換えじゃがいもを使ったコロッケに、脂肪を注入した牛肉のステーキ、濃縮還元の紙パック入ジュースです・・・」
参考:食の偽装拡大 「日本ブランド」を傷つけるな(11月9日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131108-OYT1T01571.htm?from=ylist