先ごろ復活を果たしたC58が牽引する「SL銀河」に使われる客車(実際にはディーゼルエンジンを積んでいるので旅客車と呼ぶそうだが)が、東京に来る!というニュースには正直驚いた。
ぜひ見たい、できれば乗りたいと思ってても、現地(東北)まで行かないとそれは叶わないと思ってたところ、TV局による番組企画としてではあるけれど、4月の運転開始前に一足先に東京に来ることは、まさに千載一遇のチャンス!
そんなわけで、土曜日、都内に出てSL列車が撮れそうな場所を探してみるが、どこもすでに大混雑。SL列車が走るのは尾久から上野までの短い区間だが、日暮里、鶯谷どのホームも多くの警官や警備員が配置され、すでにホームは溢れんばかりのギャラリーが。駅の外にでて陸橋の上を歩いても、すでに規制がかかっていたり。結局、鶯谷駅の、ホームへ続く長い通路に空いているところを見つけ、そこで撮影することにした。
ちょっと遠いけど真横から列車をとらえることはできそうだ。こうならなければ。
この場所では特に文句は言われなかった。というより、ホームに場所を獲れなかった人やちょっと気になってた人たちがみんなここに並んでたなぁ。
今か今かと待つこと約40分、汽笛音が周囲に響く。
先頭はD51 498
その後ろに、「SL銀河」用車両が連なる。被災地限定で募集により招待された人たちが乗車しているという。
車両の前と後ろで、車体の青色が徐々に変わっていく。向きが逆だが、漆黒の夜がだんだん明けて朝に変わっていくのを表現しているそうだ。
最後尾は補機としてEF65だったりする。時間にしてわずか数十秒のできごとだった。その後、終着駅の上野へも行ったが、人が多すぎてとても撮影できる状況じゃないなと早々に撤収。
・・・あとで番組も見たが、本当に見せ方うまいよね。でも、釜石から上野まで、これだけ大行程で大掛かりな撮影、乗客のエピソードももっとたくさんあったはずなのに、放送たったの1時間って??