msnに掲載している「溶けゆく日本人」のこの記事を読んでいて、大人でいることがホント情けなくなってしまった。
記事は、客の男が、応対の悪かった店員に対し、人目もはばからず怒鳴り散らした揚げ句、店の責任者まで出させ、1列に並ばせてまくし立てる。ものすごい剣幕で、店員の方はショックを隠しきれない、という内容だった。
学校に理不尽な要求やクレームを突きつける「モンスター・ペアレント」をはじめ、駅員に暴力を振るう大人が多いと聞く。ミーイズム、という言葉をこの記事では使っていたが、誰かを罵倒したり、理不尽なことを言い放ち、自分は王様になったつもりで自己陶酔的優越感に浸っている、相手がどう思おうと知ったこっちゃない、というわけなのだろうか?
一方で、電車内の痴漢行為で逮捕される大人、しかも初老の方が増えているという話も聞く。これらはストレスが溜まる現代社会のいびつな結果のひとつなのだろう。
今から7~8年くらい前、戯れのつもりでちょっとしたSF小説を書いた。誰に読んでもらうというつもりもなかったのだが、書いた内容は覚えている。しかし当時のファイルが見つからなかったので、その小説のあらすじをここに改めて書きとめる。
『199x年、少年犯罪の絶えない世の中がイヤになった私は、タイムマシンを開発し、未来へ行くことにした。行き先はは数十年後の西暦205x年。その頃になると教育問題も改善されており、「キレる少年少女」はさすがにいなくなっていた。しかし、この時代の深刻な問題は、「キレる老人」だった。確認すると、その老人たちの世代は、昔の「キレる少年」と同世代だったという・・・』
こんな尻切れトンボのような内容で、設定した時代も2055年頃としていたつもりだったが、まさか今現在、こんな事態になるなんてとは、書いた当時もまったく予測していなかっただけに、驚き、あきれている。
もしも、キレそうになったとき、最近ぼくが気に入っている、クールポコの「男は黙って・・・」という言葉を、いま一度思い起こしてみてはどうだろうか?ただ、ギャグをオチにするのも、どうかとも思うのだが。