Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ナックル仕上げ、及びフロントブレーキドラムの製作

2015-02-11 20:49:52 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日の山陰は良い天気でしたね。
まあお出かけ日和という程では無かったですが雲が有りながらも気温が結構高く過ごしやすい感じでした・・・感じでしたというのも今日は外に余り出ていなかったのです。
なぜかって!?
今日は水曜日なので普通は定休日なんですが、建国記念日だったので通常営業をしておりました。
と言ってもK子さんやkyo子さんはせっかくのお休みなので休んで頂いていますので厨房は私、表は家内がやっています。
途中からちょっとだけ義妹に手伝ってもらいましたので助かりましたよ。
お昼前から結構忙しくてね・・・12時にはランチタイムはもう終わった感じがしていました(笑)
やはり休日はお客様が多いので営業をしないといけない事だけはよくわかりましたね。
今年中に水曜日が祝祭日になるのは後4回有るらしいのですが・・・。

さて通常営業という事は製作の方も更新しておかなければなりませんね。
今日の製作はフロントドラムの内側の中心に付いているナックルの部分を切り取る所からですね。
実車ではこの部分はブレーキのバックプレートと一体になっている物が多いですね、このブガッティも写真で見る限りその様に見えますがバックプレートに近い部分に0.5mmの穴を開けたかったのでこの中央の部分を別部品で作っています。
例えばホイールの原型を作る場合に一体では切削がやり難い場合大きさの違うドーナツの様にいくつかのパーツに分解をしまして切削を行ない最後に組み合わせてハンダ付けをする方法も有ります。
この考え方が参考になれば良いですね。
一体で作ればかっこいいのですが旋盤とフライスでは絶対に一体では出来ない事も有りますのでその場合は分割して作る事も有ります、どうしても一体で作りたければ自動切削機をお買いになる事ですね、まあ3Dプリンターでも良いのですがまだそのまま使える程には精度が良くないのでもう少し開発が進む事を望みますね。
その部品をいよいよ切り取った所です。

次はフロントブレーキのドラムを作ります、先日の時点でここまでは削ってあったのですがリアブレーキを先行させてしまった為にここからの再スタートですね。

ドラムの外周を削るのはリアのブレーキと同じです、中央の穴に注目して下さい。
この穴は3.0mmの穴でしてここに先ほど切り取ったナッククルが入ります、本当なら一体で作りたかったですが・・・

この先もリアのドラムと同様に削って切り取りましょう・・・何も変わった事は無いですよ。

この画像を見ますと中央の穴が異常に大きいのがわかりますね。
ナックルの部分は内側から差し込んで接着しますが、ナックルのベース円の丸い部分が0.15mmだけブレーキドラムの内側に飛び出す様に切削しています。
実際にここは少し飛び出している様に見えますから・・・

これが差し込んだ所ですね。
ナックルのアクスルを支える部分が長い方が上側になる部分ですね。

シャーシに取付けてみますとこんな感じです・・・
思ったよりもリーフスプリングからブレーキドラムの内側までの距離が少ない様に見えますね。
ここにはまだステアリング系の部品が付かなければならないのにね~。

実車ではこんな感じです・・・そうそうこれは1938年以降のオイルブレーキになってからの物です。
基本的には変わりませんが1937年のこの部分の画像が無かったのでこちらを参考に致しました。

こちらも同様に1938年以降の物ですね
ステアリングギアボックスからのアームを受ける弓なりに曲がったアームがボルトとかを一切介さずに曲げられてロッドの中に突っ込まれているのは形状的に面白いですね。
ここはボールジョイントになっているはずだけど摩耗したらこの弓なりのアームごと新品に交換するのでしょうか?
ゴムのダストカバーも何も無いので泥とか砂がボールジョインとにかんでしまってここの部品は容易に摩耗しそうですね。

こちらは右のタイヤに伝えられたステアリングの動きを左側のタイヤに伝える為のリンクです。
ここもアームの先を曲げてそのままリンクの穴に入れております。
このリンクの部分は中で左右からスプリングで抑えられていてガタが出ない様になっていると思われます。
何か少し拍子抜けをしそうな形状ですが・・・(笑)

CMC製のミニカーこんな感じになっています。
コチラを参考にします。

ブレーキのレバー用の穴を開けます、ここもリアと同じで0.5mmの穴で開けておきます、貫通しない様に開けるのはリアと同じです。

旋盤で付いたカエリの補修もリアと同じですね、こんな部分は手を抜く事無く同じ様に手をかけておきます。
だいぶ部品が揃って来ましたね。

まだ組み立ては致しません。
次はこれです・・・
0.7mmの洋白線を10mm程度に切ります。
ルーターで先端が尖る様に削ります、使うのはヤスリとペーパーですね・・・難しい物は要りませんよ。

曲げます・・・潰します。
とても簡単です!

また0.5mmの穴を開けます・・・(途中の画像ですが)

やっと5台分ですね。

穴に0.5mmの洋白線を差し込んでハンダ付けします。
このピンがナックルに差し込んで接着される訳ですね。

カットして削って磨きます・・・バフをかけてピカピカにします。

リアドラムブレーキからナックル製作

2015-02-10 21:09:49 | Bugatti Type57SC Atlantic
本日は昨日と比べると随分過ごしやすかったですね。
昨日はどうも一日中氷点下だったらしいのです、アトリエの中でも寒かったですからね。
そして午後からは中庭の雪がすっかり溶けてしまいまして元通りの枯れた芝生色にもどってます(笑)
山陰は春が近いという事でしょうか・・・。

さて製作ですが昨日はリアドラムブレーキの製作の続きですね。
リアドラムブレーキのバックプレートにはブレーキ用のアームが付いています、この辺りは当善CMCでも再現されておりまして私のモデルでも当然再現しておきたい所ですね。
アームの取り付け用の穴をあけておきます・・・。
穴は0.5mmで良いかな??
アーム自体も幅が狭く細い物なのでそれ以上大きいと少し印象が違って来ますからね。

そうそう、この穴ですが表まで貫通してしまいますとスポークホイールの間から見えてしまいますので表側には出したくない物ですね。
しかし浅過ぎますとアームを取り付ける場合にきちんと付かないのも困り物です。
こんな場合はドリルのキリを貫通しない程度しかピンバイスのチャックから出さない様にしておきますと当たり前ですが表まで貫通する事は有りません。

穴をあけてから旋盤加工した時に出るカエリの部分をペーパーの細かな物で修正しておきましてこの通り完成致しました。
ただ一つだけ回り道だったのは真ん中のアクスルに固定する為の穴のサイズを間違えておりまして1.0mmの穴をあけていたのでした、アクスルは1.4mmなのにね~。
ドラムを切り取ってしまってからでは固定が上手くいかず1.0mmから1.4mmに拡大するのは至難の業でした。
時間は掛かるし左手の人差し指の爪は痛くなりますしね~散々でした。

ブレーキ用のアームは後でも良いのかな~と思い一応シャーシに付けてみましたが・・・

やっぱりブレーキアームが他の部分に干渉したら良く無い訳でして・・・
ここでブレーキのアームも作っておく事にいたしました、素材は0.2mmの洋白帯金で5.0mmほどの長さに10枚ほど切っておきます。

特に難しい形状ではないので両端に穴を開けまして削ります。
これは10枚必要になりますのでハンダ付けして一体に加工しています。

取り付けの足をつけておきます。
ハンダ付けで取り付けますが0.5mmのピンを反対側まで出しておいて取り付けボルトの頭を再現しておきます。

いよいよブレーキのアームを取り付けます。
比較的単純な部品ですが無いよりも有った方がずっと雰囲気が良くなりますね。

ブレーキのアームを付けた状態でシャーシにドラムを戻しておきますと・・・
ダンパーの上側が少しスカスカしていましたがここが締まって見えますね。

ついでと言ってはナニですがこのブレーキのアームは前方から来るワイヤーの動きでブレーキが利く物ですから前側にも同様のアームが付いていてそれで引っ張る様になっているのです。
その前側のアームの取り付け高さをケガいておきます。

フロントブレーキドラムの中心の有るナックルを削って作りましょう。
最初にフロントアクスルが入る凹みの部分を削ります、幅は1.5mm。

そしてかなりボケていますが周りを四角に削ります。

作ったのはこんな部品です。
中央には1.0mmの穴をあけてあります、その穴にアクスルが差し込まれるのです。

出っ張っている板の部分に穴を2個開けます丸棒に近い穴はアクスルをナックルに留める為の通しのボルトを再現する為の穴、もう一つの穴はブレーキのワイヤーをナックルの中心を通る様にコントロールするローラーを留める為の穴ですね。
いずれもこの時代のブガッティを象徴するブレーキシステムなのでぜひ再現したい所ですね。
まあ見えるか見えないかは別としてね・・・。

穴の周りを穴に沿って削ってゆきます。
この部分はステアリングを切った時に余計な部分に干渉しない様に・・・と言う事ですね。
この構造からすればまあ当たり前の事です。

フロントアクスルの取り付け

2015-02-09 21:30:53 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は昨日までと一転、雪模様となりました。
昨日帰宅する時に一面真っ白になりましたがアレがそのまま降った感じですね。
自宅近辺では10cmくらいの積雪でしょうか、アトリエのまわりでも12~15cmくらいは有りそうですね。

こんな日は朝一番の仕事がストーブの焚き付け、次が除雪となります。
駐車場の入り口のスロープは滑って危険なので奇麗に除雪をしておきます、スロープから玄関までも緩やかなのぼり坂になりますからここも除雪をしておきましょう・・・

中庭を見ますと一面銀世界が続きます。
先日、寒肥を施したバラ園も雪の中に埋もれてしまっていますね・・・。
早く春になってバラが咲いてくれれば良いですね。


さて製作の方ですが今日は昨日の続きでフロントアクスルとサスペンションを取付ける事に致します。
前側のリーフのマウントにリーフの真鍮パイプを差し込んでアドラーズネストのボルトのMサイズで固定致します。
後側はリーフを作る前に作ったマウントでリーフを挟み込む様に固定致しますこの状態ではまだマウントは瞬間接着剤でフレームに仮固定されています。

反対側の左側も同じ様に自作したマウントを使って固定致します。
こちらの固定は前側と同じでアドラーズネストのMサイズのボルトを使っています。

リーフのマウントですがこのマウントは1個のマウントに付き4つのボルト穴を開けてありますからシャーシに取付ける為にはこの仮組した状態でマウントの穴に沿ってシャーシ側にも穴を開けます。
そして最終的にはこの穴を使ってボルトでとめておきますこの場合のアドラーズネストのボルトはSサイズのを使用しております。

当然ながら反対側も・・・

前後ともサスペンションが付きますとどうしてもタイヤを付けてみたくなりますよね~。
まあ仮組用の物ですが・・・(笑)
何の調整もしていませんが十分に気をつけて組上げたフレームは例え硬いABS製の仮組タイヤでも奇麗に4点着地を致します・・・。

朝からフレームにフロントサスペンションを取付ける作業をしておりましたが、リーフの間隔を微調整しながらシャーシに取付けるのは結構時間がかかりますね。
少しずつ調節をしないとアクスルのリーフを止めている四角なマウントが外れてしまったり・・・微調整の大切さがよくわかりますね。
時間はかかりますが後1個のフレームを残すのみになりました・・・時間がかかりますね~。

最後の1台のリーフスプリングマウントの留めボルトを取り付けています、これで(やっと・・・笑)無事にフロントサスペンションが完成する訳ですね。
随分長い間かかった気がするのは私だけでしょうか?
途中でリーフスプリングの間の寸法を間違えてやり直したり・・・いろいろ有りました。

これで全てのシャーシにサスペンションが付きました。
凄く嬉しい感じがしますね・・・この所時間を惜しんで製作を続けていましたがここで少し時間をとってゆっくりとコーヒータイムにする余裕が生まれましたね。

さてシャーシが一段落した所でまたまた旋盤で削っています。
何を作ろうか・・・と言う所なのですが次に作らなければならないのがホイールかブレーキドラムかなのですがホイールを作るのにはドラムブレーキの厚みを決めてやらないとホイールのオフセットが決まらないのです。
オフセットは車が完成した時に見た目がかなり変化しますので大切なものなんですね。
まあホイールがボディの幅よりも外に出たらダメですからね~。
しかし実車と違いハンドリングがどうのこうのと言う事は無いので少し気が楽ですかね、それにしてもブレーキを先に決めなければならないのです。

まず厄介なフロントを・・・と思ったのですがフロント側は少々複雑でして中央部を別に作った方が良い様なのでリアを先行して作る事に変更致しました。
こちらはその中央部を作る為に削りかけた物・・・明日はこれを加工する事に致します。

ドラムのフィンを削っています・・・しかしフィンは実際にはとても小さいので段を付けて削って真横から見たときの雰囲気を重視という事に致しました。X軸とY軸を交互に操作して段を削ってゆきます。

突っ切りで切りますが、このドラムの裏側にもバックプレートとドラムの段が付いていますのでバックプレート分を0.4mmほど段を付けて削ってから突っ切りで切り離します。

試作のドラムが完成致しました・・・如何でしょうか??

追加の3台分も完成してリアブレーキも数が揃いましたね。
明日はこれも取り付けが出来ると思いますよ・・・

フロントアクスルの製作 Ver.2

2015-02-08 22:22:45 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は朝のうちは少し雨は降りますがまずまずの天気でしたが夕方からは雨風共に強くなって来ました。
そして私が自宅に帰る頃には雪が降って来まして買い物をしながらだったので40分くらいの内に5cmほど積ってしまいました。
国道もタイヤの当たる部分はゼリー状でそのラインを外しますと雪の上を走らなければならないので、ちょっと危ないかなって感じになって来ました。
まあ山陰の冬ですからこれが普通と言えばそれまでですが・・・こんな時に事故でも起したら困りますのでここは慎重に帰宅しました。

Cafeの方ではバレンタインデーが近いせいか最近はチョコレートを使ったケーキを日替わりで出している様なのですが、私の口には入りません。今日のケーキは広島の石川さんを訪ねた時に家内が石川さんから伺ったレシピでガトーショコラを作った様です。
これもほんの少ししか(試食程度ですね)食べれませんでしたね。
家内が言うには色々なレシピが有るのですがこれが一番美味しいとの事、数有るレシピの中で作っている本人が一番美味しいと言うレシピが一番良いと思いますね。
これから当分の間このガトーショコラがお客様を楽しませてくれる事と思います。


さて今日も製作開始致しましょう。
今日もフロントアクスルの製作ですね。
数日前に少し試してみましたが真鍮パイプの中に精密ドライバーのマイナスを差し込んで丸いパイプを四角な断面を持つパイプに整形するのですが、生のままで整形しますとどうも割れてしまいまして具合が良く無い、しかも角がきちんと出ないので焼き鈍しをしてから加工する事に致しました。
早速ロウ付け用の小型のトーチバーナーで赤くなるまで熱してそのまま冷まします。

焼き鈍しをしました真鍮パイプに精密ドライバーを差し込んで金槌で叩いて四角な断面に致します。
と書けば簡単そうですがまあ同じ物を何個も作るのはなかなか大変(笑)
いくつか余分を準備してよい物から使うのも方法の一つですね。

叩いて整形した物を今度はペーパーやヤスリを使いまして削ります、長さの調整はまだしませんよ組み付けてからの方が削りやすいのです。

アクスルに先程作ったリーフのマウントをハンダ付けします。
本当はロウ付けの方が良いのですが・・・

リーフのマウント部を削ります。
このマウント部は今まで適当な長さにしておりましたのでここで調整ですね。
削るだけですと時間がかかりますから糸鋸でカットしてから削り合わせた方が良いですね。
板厚が薄いので細かな目の糸鋸を使った方が良いですね。

やっと数が揃いました・・・
ここまでどんなに長い時間がかかったのでしょう・・・・(笑)

理論上ですが、シャーシに付いた前側のリーフのマウントとアクスルのマウントの幅は同じである必要が有ります。
私のフレームは外寸で16mm有るのですがCMCの模型でもウイングローブ氏の図面でも14mmが適正である様です。
しかしボディがメタル製なのでボディの厚みが有りますから16mmとしていましたが16mmにすると今度はアクスルに問題が出てしまいます。ボディは一部真鍮に置き換えてフレームの幅を14mmにした方が良いのかもしれませんね・・・この辺りのバランスが難しい所ですね。

いよいよアクスルの一体化をいたしましょう。
左右のアクスルの長さを調整致しましてリーフのマウントを内寸で14mmになる様にします。
連結用の真鍮パイプは内径が1.53くらいの物・・・古い真鍮パイプですが大阪の福原金属製の物でして大切に使っています。

今回フロントアクスルは2分割で作りましたがそれは実車がそうしているからなのですが・・・実は実車は少し複雑ですが強度が落ちない様にしっかりと考えて作っていますね・・・。

フロントアクスルはハンダ付けで一体化しました、ハンダは最低限の量で仕上げないと後でアクスルはメッキに出しますから素材が変わりますと光り方に斑が出てしまいますからね。
なかなか格好良いと思いませんか?
この部分がブガッティの美しいポイントの一つではないかと思いますね。

フレームにあてがってみますとこんな感じ・・・いいね~!!
クラシックカーは美しいですね。

アクスルにリーフを差し込んでみます・・・。
多少引っ掛かる部分も有りますので極細のヤスリをさらに削りましてこの穴を整形致します。

先程も書きましたが先端部のフレームの幅を変更する事に致しました。
真鍮で作った場合この作業は比較的簡単でしてハンダゴテを当て続けてもメタルの様に溶けてしまわないからなんですね。
またその真鍮の組み合わせも自分でよくわかっていますからどこにコテを当てればダメージを受けずに幅を直せるのかはよくわかるのです。
それにしても幅がこんなに違うんですね狭い方が14mm広い方が16mmですね。

順番が前後した様に見えますが実はフレームの幅が14mmに直せるのかどうかでアクスルの幅が変わって来ますのでこの順番なのです。
アクスルの幅を一定にする為に1.2mm洋白線を板きれに刺しておきましてここにリーフの四角い穴を通しまして位置関係が狂わない様にしています。

やっと全てのアクスルが完成致しましたよ・・・!

全てのアクスルにリーフを通しまして何とかフロントアクスルが全て完成となります。

明日はこのアクスルをフレームに取り付ける作業をいたしましょう。

フロントアクスルの製作 Ver.1

2015-02-07 22:14:04 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日も少し寒かったのですが天気はまずまず・・・と言うか余りにも集中して製作をしていた為に天気が良くわからないですね(笑)
とにかくあっという間に夜になってしまいました。

昨日頂いたフライス盤ですがアトリエの中が狭くて設置する場所が無い・・・と言う事で午前中は少し片付けをする事に致しました。
フライスは旋盤同様に金属の切り子が出ますので旋盤の脇におかなければなりません、勝手にあちらこちらに置いてしまいますと金属粉が飛び散って片付けが大変だったり致します。
机の掃除機からも近い方が良いですしね・・・旋盤はそんな場所においてあるのです。
そして今まで気になっていたのが旋盤の脇の所に素材や工具などを置いていましたので掃除がしにくいのです、せっかく片付けるのですからこれらの物を作業台の下に収納しまして旋盤のまわりに基本的に何も置かない(ドリルスタンド位は置かなければならないかもしれません)様にしたいですね。
下は片付ける前ですね。

そして片付け後です・・・
上の物を下に追いやっただけとも言いますが、旋盤の左側にスペースを少し拡大致しましてフライスを置きました。
金属素材などは作業台の下、フライスや旋盤の工具とか機材は下の金属缶の中に収納しました。
フライスの後にゴミが落ちる可能性が有りますがここはまた板か段ボールで塞ぐ事に致します・・・取り敢えず何とか設置完了です。


そして昨日までのアルファロメオの続いてスカイラインGT-Rが修理に入りました。
このスカイラインはイグニッションモデルの物でしてリアウイングが脱落したらしいです。
送られてきた時にはトランク部分に付いたままだったのですがグラグラしていまして、ア~これは取れちゃったな~と言う感じでした。
よく見るとどうやら狭い接着面にゴム系の接着剤で接着しただけの様でして「これなら取れるよな~」と言う感じでした。
ピンでも付いていれば良いのだけど・・・多分リアウイング無しの完成品も有るかもしれないのでボディに穴を空けたくなかったのでしょうね。
リアウイング無しは別のボディを準備しなければならなくなりますからね~。
中国式の節約術と言う所でしょうか・・・私は良いとは思えない節約術ですね(笑)

まずは接着剤をエナメルシンナーで柔らかくして剥がします。
もちろんウイングの部分も奇麗にします。
ボディ側はブレーキクリーナーを綿棒に付けて脱脂しておきます、ワックスが残っていますと接着しても格段に外れやすくなりますからね。
実車はリアウイングの裏にこんな出っ張りが有ったかな~??記憶ではこんなに出っ張っていなかったと思いますが・・・。

リアウイング自体が薄くて金属ピンが付けられない(最初からピンを一体で作ってくれれば可能なんですが)ので接着剤をエポキシ系に変更しまして接着致しました。
ゴム系の接着剤よりは良いと思いますよ。

この後ワックスをかけてケースも掃除致しまして発送致しました。
明日の午前中にはお客様の元に帰ると思います。


さてこれでやっと製作にかかる事が出来ます。
今日はまずこれです・・・素材は1.2mmの真鍮線です。
長さは20mm程度ですね数は10本と言いたい所ですが12本ですね。
今日はこれでフロントアクスルを作ります。

旋盤にくわえて先端を3.5mmほど直径が1.0mmになる様に削ります。
・・・所が削れないのです・・・途中で折れてしまいます。
バイトの刃物を新品に替えてもやっぱり折れてしまうのです、やはりちょっと細すぎる様ですね。
CMC製のミニカーを採寸して1/43に直しますと1.2mmほどなんですが、細すぎて加工が出来ない。
もっと太い物から削れば良いかもしれませんが・・・ちょっと材料の無駄が多過ぎますね。
そこで1.5mmの素材に変更して加工しました。
見た目も1.5mmの方がいい感じだから丁度良かったと思います。

旋盤でさらにテーパーに削っておきます。
その時の寸法はこの1.0mmに削った部分を一部フランジ状に残しておりますがここを基準にして寸法をとっています。
このフランジの部分はブレーキドラムを付けた時にストッパーになる部分なのです。
最終的には旋盤の刃物の傷を取る為にリューターに固定してペーパーで削って仕上げます。

ウイングローブ氏の図面を1/43に直したものに当てながらアクスルを曲げてゆきます。
何とも言えない微妙なカーブを描いていますね、何と格好良い~!

他の物も全部曲げてゆきます、何故左右別々に作っているのか・・・?
実車と同じ構造だからなんです、T57は左右別々に作って中央で継いであるのです。

リーフを固定するブラケットを取り付ける凹みをフライスで削っています、このフライスが頂いたフライスですね。
本日午前中に設置して少し整備をしましたが何とも良い感じに使えました、有り難い事ですね。

エンドミルの刃の下がL型に削られているのがわかりますか?
余り寸法を厳しく追い込みますとせっかく作ったアクスルがちぎれてしまいます(笑)

バイスから外しまして確認しますが良い感じに削れています・・・これなら使えそうですね。

昨日作ったアクスルを固定するブラケットをハンダ付けしてみました。
この時点でまだ他のアクスルはエンドミルでの削りをしていないのですが、この作り方で良いのか確認する為に先行して作ってみました。

寸法を追い込み過ぎますとこの様に・・・

エンドミルを祈る様な気持ちで操作しましてやっと10個の部品を完成する事が出来ました。
明日は四角なブラケットを9個作ってアクスルを完成させたいですね。