Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

最終組立てVer.6

2016-07-16 21:06:04 | Nissan Silvia S15
本日もこの時期としては結構涼しい一日ではなかったかと思います。
天候は概ね晴れと言っても良いのかな、薄い雲はかかっていましたがそれでも日は射しておりましたのでね・・・
気温もいつもよりも低くて外の作業もはかどりました。
今日は休日なのでバラ園での作業は基本的にしないのですが、草が余りにも大きくなっていましてそれを何とかしないと見栄えが良く無いのです。
1週間位前からどうした物か考えていましたら何時も素材や工具を取り寄せるモノタロウから1通のメールが来まして・・・
こんな物が載っていたんですよ・・・
画像だけでは使い方がよくわからないですよね〜。
動画はこちらです・・・(笑)
昨日この商品が届いたんですが・・・
この用品は草刈り機の先の部分を交換して使うのですが当方の草刈り機ではエンジンも大きくメインのシャフトが通るパイプが太すぎて使えない事が判明・・・最初から適合性を書いておいて欲しかったね〜。
そこで仕方なく2台目の草刈り機を買って来ました・・・オイオイ!草刈り機ってそんなにポンポン買い替える様な物じゃないでしょう!!
これしか方法が無いので仕方なく・・・(笑)
本当はホンダの4ストの物が欲しかったけど・・・適合しなかったら大変だしね・・・。
と言う事で午前中はこのマシンで遊んでいました。
で・・・どうなんだ?と思われる方もいらっしゃるでしょうね〜。
使うのには少々慣れが必要ですが作業は早くてはかどります。
240坪有るバラ園の2/3を午前中に除草出来ました。
夕方涼しくなってから家内がバラの際を手作業で除草していましたが・・・まあ作業は早いですね。
問題はこの奇麗な状態がいつまで保てるかという事になりますね。

さて午後からは疲れも有りますが仕事!仕事!
今日は公約通り!?ドアミラーの鏡を作っておきましょう。
ルームミラーも鏡を作っていますのでドアミラーの鏡を作るのはまあ当然ですよね。
あれ!完成品ミニカーの部品が有るんじゃないですか?
と思われた方は真っ当な方です(笑)
有りましたが・・・使えないんですよ。
完成品ミニカーはこの部分が手抜きでしてミラーテープをカットした物が貼って有るだけなんですね。
だから一度外しますと使えなくなってしまいます。
わざわざ金属板を使わずに元のミラーテープをスキャンしてデータを作ってカッティングマシンを使ってミラーテープをカットする方法も有りますが・・・この鏡はやはり金属を使ってカッチリと作った方が奇麗じゃないでしょうか・・・手間はかかりますがせっかくのハンドメイドなので・・・。
削っております・・・まだミラーにはなっていませんが・・・。

先ほどのステンレス板は少し分厚く感じられませんでした?
そうなんですよ2,枚重ねて有るんです・・・複数作る時の常套手段ですね(笑)
熱したハンダゴテを当てて分解します。

分解した鏡は2000番のペーパーを使って裏表とも研磨します、余分なハンダを取り除く訳ですね。
そして金属板に瞬間接着剤を使って仮止しリューターでバフがけします。

作ったミラーをドアミラーに取付けてみました・・・あれ!?
ミラー面の左上側にゴミが付いていますね・・・写真を写した時には気がつかなかったんですね。
今確認しましたが何も有りません・・・この時だけだったみたいです、良かったわ〜。
この時点からの修正は気がのらないのですよね〜(笑)

ご依頼を頂いている車のリアのサイドウインドウには白いステッカーが貼って有ります、もちろんこれも作りましょう。

フォトショップとイラストレーターを使いますとこれ位はあっと言う間に作れます。
大きさを何種類か準備しておいて印刷したら調整も利きますから楽です。

水色の台紙の上にホワイトで印刷していますからちょっと見え難いですが・・・
あっと言う間にデカール完成!

早速貼ってみました
まだデカール軟化剤を使っていないのでクリアデカールの縁が少し見えますが・・・軟化剤を使ってしっかりと密着させれば目立たなくなります。
見えなくなる事は残念ながら有りませんが・・・

とここまでは結構アナログな制作です
まあ私らしいと言えばそうなのかも・・・本当はたいした事をやっていないのですからね・・・
もしも凄い事をやっているとしたら2004年の7月頃からほぼ毎日つまらない文章を書きなぐっている事くらいですかね〜本当にそれだけです。

下の画像は如何でしょうか?
凄いですね奇麗に出来ています・・・
このシルビアの為の特注のホイールの原型です。
この先リムはオフセットを考えながら私が旋盤で作りますが・・・残念ながらこの部分は息子作です。
まだ手元に届いていないので取り敢えず画像だけ・・・(笑)
このホイールが付いた所を想像するだけでワクワクしますね。


さて休憩も終わったので・・・アナログモデリングを再開致しましょう(笑)
0.3mmの洋白線を潰した物でワイパーブレードを作りました。
何故3本かと言いますとリアにも1本付いているからですよ・・・
一番短いのがリア用です。

次にワイパーアームを作ります
これも真鍮板と洋白線を潰した物の組み合わせです・・・どれをどうしたら一番それらしく見えるのかよく考えて作りますよ。
難しい事じゃ有りません。
そしてハンダ付けしますと一本のワイパーが完成致します。

次は塗装です
プライマーとしてミッチャクロンを塗ってからセミグロスブラックを塗っています。
サフは何故使わないのか・・・ワイパーの様な繊細な物に使いますと太くなってしまうからですね。
塗膜を出来るだけ薄くしたいからですね。

まずリアから・・・ワイパーを取り付けますが、リアのワイパー穴を開けなければなりません、シルビアS15ではリアウインドウを貫通してワイパーの取り付けシャフトが出ていますから取り付け穴はガラスの部分に開ける事になります。
完成品ミニカーではエッチング製のワイパーをリアウインドウに貼付けただけなので強度的に問題が出るのは明らかですね。
画像をご覧頂くとわかりますが・・・穴が2つ・・・さては失敗したのか?
いやいや失敗はしておりません。
大きな方はワイパーの取り付け用の穴、小さい方は多分ウォッシャーのノズルではないかと思います。
実車画像を調べますと黒い小さな突起が有るのです。
マスキングテープで作った矢印が有りますね
この位置に穴を開ける・・・と言う事を示した印なんですがシルビアS15のリアワイパーは車体の中央にワイパーアームが付いている訳では無く左側に少し寄っているのです。
ですからその位置を示した矢印だったのです。

フロント側も穴を開けました、コチラはごく普通の位置だったですね。
穴を開けたら取り付けなければ・・・

ここで完成品に付いていたワイパーをご紹介です・・・
エッチングの板一枚で立体感も何も有りません・・・
私の作ったワイパーに比べれば影の様な物ですね・・・(笑・・・言い過ぎか?笑)

リアワイパーを取り付けました。
リアウインドウがスモークなので黒いワイパーはほぼ見えません。


明日は・・・サイドウインドウのバイザーを作りましょうかね〜
これは大変難しいので後回しになっていたのです(笑)

最終組立てVer.5

2016-07-15 18:50:13 | Nissan Silvia S15
今日も不安定な天気が続きます・・・まあ梅雨だから仕方がないのかもしれませんが。
どんなふうに不安定かと言いますと昨夜はかなり涼しく窓を閉めて就寝しましたがそれでも寒くて途中で目が覚めました。
この時期にこんなに涼しいのは珍しいですね・・・どうやら夜中に雨が降ったらしく道路が濡れていましたがいつ降ったのかは音がしなかったのでわかりませんでした多分どしゃ降りでは無くシトシト降っていたのではないかと思います。
午前中は曇りながら途中でポツポツと雨が落ちてきました・・・が畑の草刈りを強行しまして午前中でほぼ終わりました。
もう少し残っていますが草刈り用のビニールカッターが無くなってしまったので終了としました。
こんな天気なので晴れ間は望めませんけど・・・もうちょっと何とかなって欲しいな〜と言うのは贅沢かもしれませんね。
千葉県の方では大雨で冠水しているらしいしね・・・島根の田舎は平和です。
な〜んにも無い(笑)

さて草刈りでお疲れモードでは有りますがそれでも仕事を進めなければなりません。
昨日からず〜っとライトのカバーを削っています。
バキュームを何個か作っておいて良かったですね・・・削っていたら削り過ぎてしまい何度もやり直しです。
左側はこれでOKとしましょうかね。
まだ削りカスが付いていますがこれは後ほど奇麗にしておきます

右側はカッターの刃で削り面を掃除していたらカッターの刃先がカバーに当たった様でして・・・傷が付いてしまいました。
こんな場合は方法が二つあります。
また最初から削り直すか、このカバーを補修するかですね。
今回は削り直した方が早いですね・・・幸いにして材料は沢山有りますから。

気持ちを切り替える為に他の仕事をします。
フロントウインドウを取付けたいのですがこれを取付ける為にはルームミラーを取付けなければなりません。
そう思って部品を見ますと・・・ちょっといけないですね・・・このまま使えません。
ミラー面がシルバーに塗っただけなんですよ・・・。
仕方が無いのでミラーはステンレスの板で作るにしてもミラー本体の鏡の付く部分は超硬タガネで掘り込んでおきます。

ミラーはステンレスの板を切って磨いておきます・・・リューターを使えばすぐにピカピカになります。

ミラー本体は掘り込む時に傷が付いたのと元々表面が荒れていたのでペーパーをかけて奇麗な面を作っておきました。
そしてフラットブラックで全体を塗っておきました。
フラットブラックなのは反射防止ですね・・・実車の話ですが・・・

バックミラーにステンレス板の鏡を接着します。
リアウインドウは実車も純正の状態でスモークが入っていますから後からこのバックミラーを見つける事は、難しいですがサイドウインドウを開けてありますからその部分からはしっかりくっきり見る事が出来るんじゃないかな〜。

その写真がこれです・・・その存在をしっかり確認する事が出来ますね

これでフロントウインドウを取付けましょう・・・
接着剤が乾くまではテープで仮止をしておきます。



次はドアミラーの鏡を作ったり、サイドウインドウの後側にシールが貼って有る様なのでそのデカールを作ったりしておきましょう。

最終組み立てVer.4

2016-07-14 22:32:42 | Nissan Silvia S15
今日も不安定な天気でしたね。
雨は強く降る事は無いですが空は曇り遠くには黒い雨雲が有ります、時折雨がパラパラしますが道路を濡らす程では無いのです。
湿度は結構高く汗は出ますね〜。
そんな中でも朝一番はブルーベリーの収穫です、この頃は最盛期に近くなって来たらしく収穫出来る物が増えましたね。
と言う事は収穫に時間がかかる様になって来たと言う事になります・・・今ですと1時間半くらいでしょうか。
今日の収穫は3kgくらいでしたかね〜。
今夜雨が降れば明日も収穫しておいた方が良いですね、雨の日の次の日にそのままにして置きますと水分が多くなって実が割れてしまうのです・・・ほどほどの雨は必要なのですが収穫時期の雨は難しい。

午後からは五十肩のリハビリが待っていますので3時からはまた出掛けなければなりません。
まあ体は替えが無いのでリハビリは欠かせません・・・
時間は少ないのですが密度の高い仕事をしなければなりません・・・言う事は簡単なのですが実行するのはなかなか難しい・・・。

今日はまずリアウインドウを取り付けました。
このウインドウは完成品の物ですが裏からスモークの塗装と縁の黒い部分を印刷した物が付けられています。
ウインドウ自体に何も問題は無かったので掃除をして取り付けました。
ただ一つ問題なのはウインドウの周りのモールが何も無いので特注のエッチングを発注してあります。
届きましたらこのモールを取り付ける事にしています。

残るウインドウはフロントだけですがフロントは手が当たりやすく汚れやすいので出来ればタイヤを付けて仮組台に取り付けてから接着したいですね・・・。
まあ作業のタイミングにも依りますがこのまま組み立て台に仮固定をしてから取り付けようか思案中です。
何故ウインドウ類を先に付けたいのかと言いますとワイパーはエッチング1枚だけなので立体感に欠けていますから作り直すつもりなんですねフロントに2本、リアには1本のワイパーが付きますので仕事的には決行かかりますから今の内に作っておきたいのです・・・と言う事はウインドウが無いと曲面の感じがわかり難いのです。

愛用の電熱器で塩ビ板を温めます。
そうですバキュームパーツを作るのです。
但しウインドウ用では有りません・・・

ヘッドライトのカバーなんですね・・・
まあフェラーリ等の様なカバーが付いたタイプと思えばそんなに難しい物では有りません・・・ただ小さいだけです。

写真では分り難いのですが温め過ぎて塩ビ板が白濁してしまいました・・・
そうそう!塩ビ板と書いておりますが今回は正確に言えばペット板を使っています。
普通の塩ビ板は温め過ぎますとブツブツと表面に凹凸が出て来やすいのでペット板でバキュームを作っています。
まあどちらでも良いのですが使いやすい方をお使い下さい。

幾つかバキュームを作りましたが1個だけ温め過ぎて白濁しているのがわかりますね。

ライトの下側バンパーのでっぱりの部分で言ったんバキュームをカットしてボディに当ててみます。
この状態でライト部分にマーキングをしておきましてカットします。

ハサミでカットして爪磨き用のヤスリで削り合わせますとこんな感じになります・・・

下の画像は完成品のライトカバーですね・・・
プラスチック製で形状はまずまずですが厚みが有って所々レンズの様に見えます・・・まあこれはこれで良いのかもしれませんが厚みが有るので厚みの部分が白く見えて実車と違う様な感じがします・・・バキュームで作った物は薄いので厚みが見え難いので実車と同じくシャープな感じに見えると思います・・・私だけかもしれませんが・・・(笑)

取合えず作ってみたと言うのが実際の所でしてまだ片側しか作っていません・・・
小さくてつかみ難いのですよ・・・(笑)

最終組み立てVer.3

2016-07-13 22:17:34 | Nissan Silvia S15
今日も定休日です、普通なら畑の方の草刈りのタイミングなのです。
しかし今日も雨の予報が出ていましたし実際ポツポツと雨が降ったり止んだりをしていましたから外での作業はちょっと難しいだろうという事で昼食を兼ねてドライブに出掛けて来ました。
アバルトアセットコルサは今日の様に高温多湿ではちょっと無理なので・・・通勤に使っている足車です。
ただ少しだけ違っているのは先日中古で買ったポータブルナビを試してみました。
ポータブルなのでダッシュボードのシュガレットライターの部分から電源を取るだけなので準備はかんたんです。
まあ普通にナビゲーションとしては何の問題も無く案内をしてくれました、多少は?も有りましたがまあそれは機械なので仕方がないのでしょう少しでも距離が短ければそちらを案内するでしょうから・・・

そんな事をしておりましたら製作の時間が少しになってしまいました。
製作に入る前に・・・
今日は少し前に注文していたこんな道具が届きました。

酒井特殊カメラの旋盤用のクイックチェンジ刃物台です。
旋盤では色々な刃物を使いますのでその高さを調整して刃物の一番先が削る材料の中央に来る様に調整するのです。
元々は敷板という厚みの違う金属板を刃物の下に敷いて高さを調整致しますがもう0.2mmとか0.3mmとかの微妙な高さの調整は出来ない事が有るのです。
そして刃物を交換する度にこの作業が必要になるので時間もかかるのです、今まではそれでず〜っと使っておりましたが工作精度を高めるのと時間短縮の為にこの度これを導入する事に致しました。

コチラはそのバイトホルダーです
上側のクイックチェンジ刃物台には2つほどこのバイトホルダーが付いていますが他のバイトを取り付けてクイックチェンジする為にバイトホルダーにバイトを取り付けて高さを合わせて準備しておくと交換が素早く出来ます。

クイックチェンジ刃物台はこんな物です
手前側と右側がバイトホルダーになります。
この台1個で2種類の刃物を取り付ける事が出来ます。

旋盤にとり付けてみますとこんな感じになります。
装着は簡単です、今までの刃物台を取り外して新しい物を取り付けます。
刃物の高さは大きめの六角ボルトを締めたり緩めたりで高さを変える事が出来ます、その固定は横向きに差し込んであるヘックスのボルトで締め付けますと固定が出来ます。調整用の六角ボルトの下側には高さを調整して固定出来る様にロックナットが付いていますので一度高さを決めてしまえば脱着しても高さが変わる事は無い優れものです、旋盤をお持ちの方は少々値が張りますが購入をお勧め致します。
そう言えば石川さんコンパクトセブン用のクイックチェンジ刃物台をこれに使おうと先日ヤフオクで入手しましたが私の旋盤には加工しなければ使えませんでした、ご入用ならご連絡下さい(笑)

高さを合わせて突っ切りバイトで切ってみました
突っ切りはバイトの高さがシビアなんですよね〜。

この通り綺麗に切れていますよ・・・こんなに綺麗に切れると気持ちがよいですね。

コチラの部品は
ステアリングの中央を留める為のホーンボタンです
裏側にはピンが出ていてこれでコラムに固定致します。

次はホーンボタンの脇のリングですね
これもまた小さな物で高さがきちんと出た刃物なら雑作も無い事です

コチラが切り出したリングですね穴の内径は0.7mm外径は1.3mm程です
かなり小さいですよね〜。

今度は洋白の棒から削っています
何かって?

ステアリングのボスです
この車は純正のステアリングから交換されていますのでボスもmomoステアリング用の物が付けられています。
但し普通のボスは周りがプラスチックのカバーで覆われていますのでこの様に金属の部分が見えている事は無いのですが・・・
特殊なボスなのか・・・又は何らかの理由でボスのカバーを外されたのかな??

まあ全く同じ形状にと言うのは無理だけど・・・
それなりに似た物にはなっていますね。

切り離してステアリングコラムに取り付けてみました雰囲気は良いじゃないかな!?
1/43ですからね指と比べてこの大きさですよ(笑)

いつの間にか真鍮板とエッチング板でmomoのステアリングが完成しています
先程のボスに取り付けて・・・これでどうだ!って感じですよ(笑)

Le Phoenix 1/43 Ferrari 288 GTO

2016-07-12 23:40:59 | 只今制作の御相談中のキットたち
今日は朝から雨の予報でしたが、たまに降る程度で道路も濡れる事は無く・・・
この所夜間にだけ雨が降って昼間は高温多湿と言うなかなか過ごし難い気候が続きますね。

本日は定休日なので朝からガレージでニンニクの掃除をしていました。
まあその様子はダイアリーの方でご紹介出来ると思います。
時間が有る方はまた後でのぞいて見て下さいね・・・まあたいした事をしている訳ではないですが・・・。

さて本日は製作の時間が取れなかったので本日届いたキットをご紹介しておきましょう。
このキットはLe Phoenix 1/43 Ferrari 288 GTOなのですが最近手に入れたキットでのご紹介が良いのか大いに迷いますが実際上は以前フェラーリ312T2をご依頼頂いた御客様からのリピートオーダーでボシカのフェラーリ288GTOをフルディティールでご依頼頂いていますのでそのベースにと思って入手してみました。
最終的にはボシカのボディを使うのかコチラを使うのかきわどい判断をしなければならないのですが・・・ここではボシカのキットと比較してご紹介してみましょう。

このキットはヤフオク等にも時々出て来ますがなかなか落札のチャンスに恵まれず・・・でした。
でも確かどこかに1個持っていたはずなんですが・・・倉庫の中で行方不明になってしまっていましたのでもう一個手に入れておかなければ製作にかかれないという心配も有りますので・・・転ばぬ先の杖(と言うのか!?)

製作をする場合にこのキットを準備した意味はこのボディに有ります。
ボシカのキットではウェストラインを境にボディが上下に分割されているのです、この分割ですとドアの開閉をする場合にドアパネルが大変問題になるのです。
このLe Phoenix 1/43 Ferrari 288 GTOではこの様に一体のボディなので大変ながらもまだ扱いやすいのではないかと思われます。

しかし、このボディにも問題は有ります。
ノーズ付近を真横から見た場合にボディサイドのウェストラインがホイールアーチの前側だけ前上がりになっています。
このままボディを力技で曲げる訳にはゆかないと思いますので一手間かかってしまうでしょう・・・ボシのボディのドアとどっちが使いやすいのか検討の余地が有ります。

キットの全体はこんな感じですね
このキットもボシカのキットと同じでプロポーションキットですね。

タイヤにはトレッドパターンが無いスリックタイヤですね。
この時代ですとピレリPゼロでしょうか・・・トレッドパターンが欲しい所ですね。

ほとんどのパーツがメタルパーツになりますね・・・シートが左右で連結されている所等はRuf氏の組み立てを簡略化を考えたパーツ構成ですね。

お預かりしているボシカのボディと今回のLe Phoenixのキットのボディを比べてみます。
左側がLe Phoenix、右側がボシカです
よく言われるのはAMR系のキットは大柄と言われていますが全長は4mm程長いですね
Le Phoenixのボディはテールランプの付く部分が幅が少し狭いですね・・・ここを狭める事でボディの絞りを表現している訳ですね。

これがボシカの288GTOのボディなんですがこの分割がどうもフルディティール化を阻んでいるんですね。
シャーシとボディ下部が一体ですとシャーシを切ってボディ下部をボディ上部にハンダ付けするにしてもホイールアーチのインナーはどうするのか・・・?などと考えますとどうもこの分割は具合が悪いのです。
ボシカのキットはフルディティールが多いのですがこのキットだけプロポーションにしたのは何かしら意味が有ったのでしょうか?私はどうもこの事が不思議でならないのです・・・。
フルディティールにするならこの構造は取らないと思うのです・・・何故この様な構造を採用する事になったのかご存知の方は教えて頂きたいのです・・・よろしくお願い致します。

まあわからない事は仕方がないのですが・・・他にも問題な部分が有りましてこのフロントウインドウの上側の角の形状ですがあまりにも丸過ぎること・・・
またルーフの先が少し下がり気味な部分も修正が難しいのです。
その上にここを直しますとウインドウのエッチングモールも使えなくなってしまうのです。

一方サイドウインドウの部分はLe Phoenixではメタルの一体物・・・ボシカの方はエッチングのウインドウサッシが付属していますからこの部分をスッキリと仕上げられると思います。
まあサイドウインドウのエッチングはLe Phoenixのキットには流用不可ですけどね(笑)

先程も書きましたがリアパネルの部分はこれだけ幅が違います。
どちらもそれらしいのですがLe Phoenixの方は絞りを効かせた形状になっているし、ボシカの方はグッと横幅が広く踏ん張った感じが出ますね。
どちらが雰囲気が良いのかな!?

前側は分割が違いますので形状の比較がやり難いですね。
ルーフの高さが違うのがフロントウインドウの縦横比でよく分りますね。
これが私がボシカのボディのルーフの前下がりを気にする所なのです。
この修正は非常に大変だと思うのです・・・このまま作っても実車の雰囲気とは大きく違うと思います。
ボシカのボディを使うならここは絶対に修正をしたいところですね・・・。