政府、与党は、地方の財源となっている軽自動車税の税額を、消費税率が10%に上がる2015年10月 に合わせて現在の1.5倍または2倍に引き上げ、年1万円超とする方向で検討に入った。
12月中旬にまとめる2014年度税制改正大綱に盛り込むことを目指すが、軽自動車業界や利用者の反発は必至で、調整が難航する可能性もある。
排気量が660cc以下の軽自動車の保有者は、毎年7200円の軽自動車税を支払っている。
政府、与党はこれを1.5倍の年1万800円と2倍の1万4400円に引き上げる2案を検討。
1.5倍にした場合、年間795億円、2倍では1590億円の地方税収の増加を見込んでいる。
車を購入した際に支払う自動車取得税は、2015年10月に廃止される予定。
地方自治体にとって約2千億円の税収減となるため、軽自動車税の増税でその一部を補う考えだ。
軽自動車は地方を中心に生活の足として使われ、複数台所有する世帯も多い。
「低所得者に負担がかかり、弱い者いじめだ」と批判するなど、増税に反対する声は根強い。
また政府、与党は自動車取得税の廃止に合わせ、毎年納める自動車税(地方税)と軽自動車税のうち、買った初年度のみ一定額を上乗せする案を議論。
燃費のいい車への買い替えを促すため、上乗せ額を定めた上で、燃費が基準値を1キロ上回るごとに税率が1%下がる仕組みも浮上している。
車検時に納める自動車重量税(国税)は、来年4月の消費税増税に合わせて、燃費性能が高いエコカーの減税を拡充する一方、新車登録から11年超〜18年未満の旧型車は0.5トン当たり年900〜千円増税する。
オートバイや原動機付き自転車(小型バイク)の軽自動車税も、年間千〜4千円の税額を1.5〜2倍の一定比率で引き上げ、2千円か3千円の最低税額も新設する方針。
排気量25cc超のオートバイは現在の4千円から最大8千円、50cc以下の小型バイクは最低税額の導入により現行の千円から3千円となる可能性がある。
政府は、毎年納める軽自動車税と自動車税(ともに地方税)の見直し案や、購入時の自動車所得税(地方税)の軽減策も含めて与党と調整し、2014年度税制改正大綱に盛り込むことを目指している。
車体の重さに応じて課税する重量税は、0.5トン当たり4100円で、登録から13年超の車は税負担を段階的に重くしている。
2014年度改正では、11年経過した車を現行より900円増の5千円、13年経過した車は千円増の6千円とする。
18年超は現行の6300円に据え置く。
自動車取得税は、消費税8%時に車両価格から一定額を控除して課税する案が有力となっている。
控除額は60万円、80万円、100万円の3案がある。
自動車税は、消費税8%時点で、2020年度の燃費基準を上回る車の減税を拡充する一方、旧型車は増税する方向。
消費税10%時には、購入した初年度のみ燃費性能に応じて一定の税額を上乗せする制度を導入する。