米国とフィリピンは、フィリピンへの米軍派遣拡大を図る新軍事協定に合意した。
オバマ米大統領のフィリピン訪問直前の4月28日に署名し、アジア重視戦略の成果として同盟深化をアピールした。
(米国・フィリピン 新軍事協定のポイント)
・米軍はフィリピン軍の全基地を使用可能。
・補給・装備物資を常備する施設の建設や、航空機や艦船の巡回派遣も可能となるが、核の持ち込みは禁止。
・米軍の巡回派遣で海洋安全保障や災害復旧支援の能力が強化。在沖縄米軍の部隊配置には影響しない。
・協定の有効期間は10年で更新も可能。
・米軍はルソン島のクラーク空軍基地や米海軍基地があったスービック地区を拠点として重視。
米軍は1992年までにフィリピンから撤退し基地も返還したが、協定署名によりフィリピンに回帰する。
南シナ海の領有権争いで中国との対立が先鋭化するフィリピンは米軍の派遣拡大を抑止力としたい考えだ。
米軍の巡回派遣で海洋安全保障や災害復旧支援などの能力が強化される。
在沖縄米軍の部隊配置には「一切、影響しない」という。
フィリピン政府高官によると、米軍はフィリピン軍の全ての基地を使用でき、基地内に施設も建設できる。
補給物資や装備品を常備し、航空機や艦船を巡回派遣することも可能。
協定の交渉筋によると、米軍が派遣先として重視するのはルソン島のクラーク空軍基地や米海軍基地があったスービック経済特区など。
フィリピン軍はスービックの一部施設を基地に転用する計画で、将来は共同使用する。
派遣部隊の規模や期間はさらに協議する。
両国は1951年に相互防衛条約を締結。
冷戦後の米軍撤退後は訪問米軍の地位協定を結び、米特殊部隊が対テロ戦目的で南部に巡回ベースで展開している。
ここまで中国に侵略され、米軍を追い出したことを反省したのだろうが、遅すぎた。
日本も、沖縄基地についてよく認識しなくてはいけない。
沖縄を中国に渡したい日本の一部の勢力に対して、断固戦わなくてはいけない。