自動車メー力―やIT企業が開発中の「完全自動運転車」について、米国のドライバーの73%が「怖くて乗れない」と考えていることが、米国自動車協会(AAA)が4月に実施した調査で分かった。
2017年末時点の調査では63%で、完全群動運転車に対する不信感が急激に高まった。
今年3月、公道試験中の米配車大手ウーハー・テクノロジーズの自動運転車と歩行者の女性が衝突し、女性が死亡するなど米国では自動運転に関係した事故が相次いだ。
AAAは「自動運転が注目を集める中で多数のメディアが事故を報道し、安全性への懸念が強まった」と分析している。
「怖くて乗れない」との回答を性別でみると、女性が83%、男性が63%だった。
世代別では、1980年代以降に生まれた「ミレニアル世代」の不安が高まっており、2017年末の49%から64%に急上昇した。
歩行中や自転車に乗っている時、完全自動運転車と道路を共有するのは「安全でないと感じる」と回答した人は63%で、「より安全」の9%、「変わらない」の26%を大きく上回った。
調査は電話を使って4月5~8日に実施し、18歳以上の1014人から回答を得た。
AAAはロードサービスなどを提供する組織で、会員数は5800万人を超える。