希望&夢

希望や夢あふれる社会になるといいな!
明日や将来のことを思うと、おもわずぼやいてしまいます。

NTT法廃止見送りへ 公正競争阻害と反対強く

2024年11月30日 | 通信 放送 郵便 電力 ガス

政府は11月27日、自民党の提言を踏まえて検討してきたNTT法の廃止を、当面見送る方針を固めた。

規制緩和でNTTの経営の自由度を高める狙いがあったが、通信大手各社は公正な競争が阻害されるとして強く反対、自民党側で廃止論を主導した甘元幹事長が10月の衆院選で落選し、政治情勢が変化したことも廃止見送り方針につながつたとみられる。

NTT法の見直しを議論する総務省の有識者会合は11月27日、NTT法の廃止の是非に関して、総務省の判断に委ねるとした最終報告書をまとめた。

総務省は来年の通常国会にNTTの義務を緩和する内容を盛り込んだNTT法改正案を提出する。

NTTに対して、過疎地や離島など採算の悪い地域も含めて全国一律で固定電話網の提供を義務付けている現行制度を巡っては、負担軽減のため、他の事業者がサービスを提供できない地域に限定して義務を負う仕組みに変える。

改正案には、NTT東西の持つ電柱などの設備は日本の通信インフラを支える重要な役割があるとして、譲渡や処分を自由に行えないように認可対象とすることなども盛り込まれる見通しだ。

NTT法の廃止を検討してきた背景には、日本の通信技術の国際競争力強化につながるとの期待があった。

自民党のプロジェクトチームが昨年12月、外為法や電気通信事業法を改正し、NTT法の廃止を求める提言をまとめていた。

ただ、他社との共同開発の支障になるとして問題視された研究結果の開示義務は、今年4月のNTT法改正で撤廃された。

廃止に前向きだったNTTの島田明社長も10月、記者団に対して「残った課題があるので、今の段階で廃止は無理だ」との見方を示していた。

また、バカな判断をしてしまった。

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女性管理職比率公表義務に 従業員100人超で対象

2024年11月29日 | 就職・雇用・労働

厚生労働省は11月26日、労使が参加する労働政策審議会の分科会を開き、従業員101人以上の企業に対し、管理職に占める女性比率の公表を義務付ける方針を示した。

管理職登用の透明性を高め、女性活躍を促す狙い。

来年の通常国会に関連法案提出を目指す。

分科会では委員から中小企業などへの配慮を求める声が出たが、大きな異論はなかった。

女性の管理職比率の低さは男女の賃金格差の要因と指摘されており、公表義務化によって賃金の格差解消にもつなげる。

厚労省によると、対象企業は約5万700社。

男女それぞれの従業員に占める管理職の比率も、参考値として公表するのが望ましいとする方向だ。

女性活躍推進法は2022年7月から、男女の賃金格差の公表を301人以上の企業に義務付けた。

さらに女性の管理職比率や採用比率などのうち2項目以上を選んで公表するよう求めていたが、管理職比率は必須項目とする。

賃金格差の公表も対象企業を101人以上に広げる。

女性の管理職比率は長期的に上昇傾向にあるが、国際的には低水準だ。

労働政策研究・研修機構によると、日本は2022年、12・9%だったが、スウェーデンや米国、シンガポールは40%を超えて

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再エネ切り札 次世代太陽電池 原発20基分発電目標

2024年11月28日 | 通信 放送 郵便 電力 ガス

経済産業省が、折り曲げ可能で薄くて軽い次世代太陽電池「ペロブスカイト型」を2040年度に累計で20ギガワット弓程度導入する目標を掲げる方向で調整していることが11月25日分かった。

原発20基分の発電容量に相当する。

12月に改定案を示すエネルギー基本計画に反映する。

再生可能エネルギー導入拡大の切り札に位置付け、普及を支援する考えだ。

ペロプスガイド太陽電池の主原料であるヨウ素の日本の産出シェアはチリに次いで世界2位だ。

中国など特定国からの原料調達状況に左右されないエネルギー供給につながり、経済安全保障の観点からも期待が大きい。

東日本大震災以降、太陽光発電は急速に拡大し2023年度の発電量に占める割合は1割近くまで増えた。

ただ、現在普及するシリコン系太陽光パネルは、平地が少ない日本では拡大余地が小さくなっている。

一方、ベロブスカイト太陽電池は高層ビルの壁面やガラス窓、車の屋根などに設置できるのが特長だ。

積水化学工業が2025年度の事業化に向け開発を進めている。

本格的な普及は2030年代以降とみられている。

日本の太陽光パネルの世界シェアは2004年には5割程度を占めたが、巨額の補助金に支えられた中国メーカーに市場を奪われ、現在は1%にも満たない。

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満額年金 月収62万年まで 働く高齢者支給拡大

2024年11月27日 | 年金・手当て

厚生労働省は、働いて一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす「在職老齢年金制度」の適用基準額(賃金と年金の合計)を現在の月50万円から62万円へ引き上げる方向で調整に入った。

満額支給となる対象を拡大する。「働き損」を解消して高齢者の就労を促し、人手不足対策につなげるのが狙い。

関係者が11月25日、明らかにした。

同日開いた社会保障審議会の部会には62万円への引き上げを含む三つの見直し案を示した。

全ての国民が受け取る基礎年金(国民年金)の給付水準を底上げする案も提示。

厚生年金の積立金を活用し、2036年度以降の給付水準を現在の見通しより3割ほど改善させる。

与党との協議を経て、年金制度改革の関連法案として来年の通常国会に提出を目指す。

在職老齢年金は、賃金と厚生年金(基礎年金部分除く)の合計が基準額を上回った分の半額を減らす仕組み。

部会では基準額を、(1)62万円に引き上げ(満額受給の高齢者20万人増)、(2)71万円に引き上げ(同27万人増)、(3)制度廃止(同50万人増)の3案を提示した。

厚労省は、このうち62万円への引き上げで満額受給の人数増加に伴う年金財政の悪化を最小限にしたい考えとみられる。

部会では、財政が悪化しないよう、高所得の会社員が払う厚生年金保険料の上限を引き上げる案も複数示した。

厚労省は、保険料算定の基となる標準報酬月額の上限を現在の65万円から75万円とし、保険料収入を増やす案を軸に検討を進める。

納める保険料が増えれば、本人が老後に受け取る年金額も増える。

働きながら年金を受給する65歳以上は2022年度末時点で約308万人。

当時の基準額は47万円で、約50万人が減額対象となり、総額は年4500億円だった。

就労意欲を阻害しているとの指摘があった。

こんな制度は廃止するべきとの声が多いのでは。

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戸籍に読み仮名 困惑する自治体 事務や経費増に懸念

2024年11月26日 | 社会

戸籍の名前に読み仮名を記載する来年5月26日施行の改正戸籍法に関し、事務を担う地方自治体に困惑が広がっている。

施行に合わせた全国民への読み仮名通知が近づく中、職員の負担増や必要経費の膨張が見込まれることに不満が噴出。

難読の名前をどこまで許容するかの基準も示されておらず、国に速やかな対応を求める声が相次ぐ。

「国の仕事を地方の自前のお金でやらせる考え方は大間違いだ」。

群馬県市長会会長の清水太田市長は、11月7日の記者会見で怒りをぶちまけた。

改正法施行後、全国の市区町村は住民票に記載された読み仮名を基に通知を作成し、全住民に郵送する。

内容が誤っていれば修正を届け出る必要があるが、施行後1年以内に届け出がなければ通知通りに登録される。

太田市は、通知の印刷と郵送に加え、届け出内容を反映させるためのシステム整備、市民からの問い合わせ用のコールセンター設置など総額約9千万円の経費を見込む。

国の補助は通知関連の約1200万円のみで、大半は市が負担を強いられる見通し。

窓口対応の増加も予想され、職員で賄い切れず業者に依頼せざるを得ないという。

悲痛な叫びは他の自治体からも上がり、11月6日には全国62市でつくる中核市市長会が法務省に要請書を提出。

会長の木幡福島市長は「仮に1割が修正を届け出ると、事務負担は2倍になる」との想定を明かし、補正予算で全額国負担とするよう訴えた。

課題は他にもある。

改正法では、通知とは異なる仮名を希望する際、一般的でない読み方を用いるのであれば、実際の使用を証明する資料を求める。

ただ、ある政令市の担当者は「そもそも一般的とそうでない読み方との線引きが難しいのでは」と不安を隠さない。

証明資料についても、パスポートなどの公的資料であれば問題ないとみられるが、民間団体の会員証の持参も予想され、許容範囲が不明確だという。

法務省は既に「太郎」を「サブロウ」や「ジョージ」とするのは認められないといった例示はしたが、さらに踏み込んだ説明はしていない。

いわゆる「キラキラネーム」をどこまで許容するか、自治体によって判断が分かれる懸念も残り、戸惑いの声も上がる。

法務省は負担軽減のため、当初は通知内容の正誤にかかわらず届け出を求めるとしていた予定を、正しい場合は無理に報告を求めない方針に改めた。

読み方に関する指針を年内に提示できるよう急ぎ、補助金の拡充も検討中だ。

同省の担当者は「国民にも、自治体の方々にも迷いが生じないようにしたい」と話した。

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中国 尖閣沖のブイ移動意向 EEZ外へ 水面下で伝達

2024年11月25日 | 領土

中国が日本の排他的経済水域(EEZ)内である沖縄県・尖閣諸島の北西約80キロに設置したブイに関し、EEZ外に移動させる意向を水面下で日本側に伝えてきたことが11月23日、分かった。

複数の日中関係筋が明らかにした。

日本との関係を安定させる狙いとみられるが、実際にはブイを移動しておらず、日本は即時撤去を求めている。

ブイは昨年7月に日本側が確認し、何度も撤去を求めてきた。

中国が移動させる意向を伝えてきたのは、トランプ次斯米大統領の就任で対立必至の米中外交に注力するため、日本との間に山積する課題を個別に解決して関係改善を図る思惑がありそうだ。

今年8月に発生した中国軍機の領空侵犯については11月19日、中国が事実関係を認め、再発防止に努めると伝えてきたと日本政府が公表。

11月22日には中国外務省が日本人に対する短期滞在ビザの免除措置再開を発表した。

関係者によると中国は夏ごろ、ブイをEEZ外に移すと外交ルートを通じて伝達。

日本は歓迎しつつ、実際に動かすかどうか注視している。

日中両政府が10月に東京都内で開いた「高級事務レベル海洋協議」でもブイの移動が取り上げられた。

ブイは日本がEEZの境界とする日中中間線から日本側約500メートルに設置され、黄色で「中国海洋観測浮標QF212」との表記がある。

中国外務省報進官は今年7月、設置は海流や気象観測が目的だと説明した。

水温などの情報を収集し、中国軍が活用するとの指摘もある。

中国は、中間線より中国側に移動しても得られるデータに大きな違いはないと判断しているもようだ。

石破茂首相は11月15日、中国の習近平国家主席と南米ペルーで初めて会談し、東シナ海情勢や中国軍の活動活発化について「極めて憂慮している」と伝えた。

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海水に溶けるプラスチック 海洋汚染の抑制を期待

2024年11月24日 | 環境

海水などで容易に分解される、無色透明で板状の「超分子プラスチック」を開発したと、理化学研究所や東京大などのチームが11月22日付の米科学誌サイエンスに発表した。

強度や加工性は既存のものと同等。

海洋プラスチック汚染の抑制につながると期待される。

相田・理研グループディレクターによると、食品添加物などに利用される化合物と、生体内にある物質から作った化合物を原料として使用。

水の中で混ぜると、上層と下層に分離し、このうち下層を乾燥させて作った。

塩を含む海水などに触れると、速やかに化学構造が変化して原料に戻る。

原料は再利用可能で、海や土の中ではバクテリアなどによって、さらに分解されるという。

超分子プラスチックは、石油由来のプラスチックと同程度の硬さや引っ張った際の強度がある。

燃えにくく、加熱して形を変えることも可能。精密機器の部品や、建築用の接着剤などでの利用が想定され、表面を撥水加工すれば、さらに用途が広がるとしている。

包装容器などに使われるプラスチック製品が、ごみとして川や海に流れ込むと、自然に分解されず海中などで蓄積していくと考えられている。

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りゅうぐう砂に塩結晶 他衛星地下の「海」と同成分も

2024年11月23日 | 社会

日本の探査機はやぶさ2が小惑星りゅうぐうで採取した砂粒の表面から、塩の結晶を発見したと京都大などの研究チームが11月21日までに英科学誌に発表した。

りゅうぐうにはかつて水が存在していたとされ、塩分が含まれていることは確認されていたが、チームによると塩の粒が見つかったのは初めて。

今回確認された種類の塩は、地下に海を持つ木星衛星などからも見つかっており、京都大の松本特定助教は「太陽系の広い範囲で似たような水の環境が広かっていた可能性もある」としている。

チームは、はやぶさ2が持ち帰つたりゅうぐうの砂について、表面を光学顕微鏡などで観察。

その結果、表面に微小な白い鉱物を発見した。

この鉱物を特殊な電子顕微鏡で詳しく調べたところ、岩塩の結晶などであることが分かった。

結晶には岩塩やナトリウム炭酸塩などが含まれることも判明。地球の海水とは異なる成分の塩水だったと考えられる。

今回結晶が見つかったことから、チームは塩水の濃度は高かったと推測。

現在りゅうぐうでは水が失われており、水分が蒸発したか、凍結して宇宙空間に昇華し、高濃度の塩水が生じ、結晶ができたとみている。

りゅうぐうは、地球と火星の公転軌道の近くを回り、太陽系の成立過程の記録をとどめているとされる。

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チャイルドシート着用基準 「身長140メートル未満」取りやめ

2024年11月22日 | 社会

内閣府などの関係省庁と民間で構成するシートベルト・チャイルドシート着用推進協議会が11月19日までに、チャイルドシートの使用推奨基準とする「身長140センチ未満」について危険性が排除できないとして取りやめたことが分かった。

福岡市で8月、チャイルドシートを着けずに軽乗用車に乗っていた姉妹が死亡する事故があり、推奨基準の見直しが進められていた。

警察庁は「統一的な身長基準を検討する必要がある」と指摘、道交法の改正が必要か検討する。

協議会に加盟する日本自動車連盟(JAF)などは事故後、独自に基準を140センチ未満から150センチ未満に引き上げており、協議会で事務局を担う内開府の担当者は「より安全に使用するためには150センチ未満を参考にしてほしい」としている。

協議会は今後「6歳以上でも体格に合わせ、正しい姿勢での使用」を強調し、着用の重妥性を訴える。

推奨基準はこれまで、加盟団体や企業によって異なっていた。

道交法は6歳未満のチャイルドシートの使用を義務付けているが、身長の規定はない。

低身長の子供のシートベルト使用は危険性が指摘され、姉妹の事故では妹がチャイルドシートの対象だが2人とも使用せず、シートベルトをしていた。

軽乗用車と路線バスが衝突した。

7歳と5歳の姉妹は後部座席に乗っており、死因は唐鄙の損傷による出血性ショックで、シートベルトで腹部を圧迫されたとみられる。

JAFによると、身長が150センチに達していない子供がチャイルドシートを使わない場合、首や腹部の軟らかい部位にシートベルトが当たり、衝撃で首や内臓を損傷する危険があるという。

姉妹は140センチ未満だった。

2022年度の学校保健統計調査では、11歳の平均身長は女児147・9センチ、男児146・1センチで、男女とも150センチを超えるのは12歳となっている。

同庁とJAFが5月に実施した全国調査では、1歳未満のチャイルドシート使用率は91・7%だが、5歳児は57・9%まで低下。

6歳未満全体は78・2%。

6歳未満で使用しなかった場合、致死率が約4・2倍になる。

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基礎年金3割底上げ 給付水準 2036年度以降改善見通し

2024年11月21日 | 年金・手当て

厚生労働省は、全ての国民が受け取る基礎年金・(国民年金)の給付水準を底上げする方針だ。

基礎年金だけに入る自営業者らが老後に受け取る年金の水準低下を防ぐ。

基礎年金の財政状況が厳しい一方、会社貝らが入る厚生年金は堅調なため、厚生年金の積立金(剰余金)を基礎年金の給付に振り向ける。

2036年度以降の給付水準は現在の見通しより3割程度改善する。

関係者が11月19日明らかにした。

厚労省は、厚生年金受給者の大半も給付が手厚くなるとしているが、保険料を折半して負担している会社員や企業の反発も予想される。

社会保障審議会の部会で議論を進め、躬年の通常国会に制度改革関連法案の提出目指す。

基礎年金の財源の半分は国庫(税)で賄っている。

給付水準を改善する場合、追加で必要となる国庫分は2040年度は5千億円、2070年度には2兆6千億円に上る。

法案には安定財源の確保を政府に義務付ける規定を盛り込むが、具体策は検討課題とする。

両年金の財源は別々に管理され、それぞれ財政が安定化するまで「マクロ経済スライド」という仕組みで給付水準を抑制している。

給付水準は「現役世代の手取り収入と比べた年金額の割合」で表され、2024年度は61・2%。うち基礎年金部分が36・2%、厚生年金部分は25・0%。

現行制度のままだとマクロ経済スライドによる抑制が2057年度まで続き、以降の水準は50・4%(基礎25・5%、厚生24・9%)で下げ止まる。

厚生年金は横ばいだが、基礎年金は3割目減りする。

厚労省によると、厚生年金の積立金は2023年度末時点で243兆円。

基礎年金に活用した場合、給付水準は2036年度に56・2%となり、うち基礎年金部分は33・2%で3割程度改善する。

マクロ経済スライドによる抑制は2036年度で終わるため、以降は給付水準が下げ止まる。

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高齢者 働き損解消 支給減る「在職老齢年金「対象縮小

2024年11月20日 | 就職・雇用・労働

厚生労働省は、働いて一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす「在職老齢年金制度」を見直し、対象を縮小する方向で調整に入った。

働きながら年金を満額受け取れる高齢者が増える。

「働き損」を解消して就労を促し、人手不足の緩和につなげる。

現在は賃金と年金の合計が月50万円(基準額)を上回った分の半額を減らす仕組み。

この基準額を62万円や71万円に引き上げる案を軸とする。

与党との協議も経て年末までに決める。

関係者が11月18日、明らかにした。

支給額が膨らみ年金財政に影響するため、現役世代に当たる高所得の会社員らの保険料負担を増やす案も検討する。

減額を完全になくす案も協議するが、徴収する保険料を大幅に増やす必要がある。

保険料を折半する会社貝と企業の反発を考慮して見送る方向だ。来年の通常国会への関連法案提出を目指す。

2022年度末時点で、働きながら年金を受給する65歳以上は約308万人。

うち約50万人が当時の基準額(47万円)を超えていた。

減らした総額は年間4千億円以上だった。

就労意欲を阻害しているとの指摘があった。

2021年の改正高年齢煮雇用安定法施行で、70歳までの就業機会確保が企業の努力義務となっており、働く高齢者は今後も増加する見通しだ。

支給が増えて年金財政が悪化する分は、高所得の会社’貝が払う厚生年金保険料の上限を引き上げて賄う。

保険料の金額は、月給を32段階の幅で区分した「標準報酬月額」を基に算出する。

在職老齢年金制度の基準額を62万円や71万円へそれぞれ見直した場合、標準報酬月額の上限(現在は65万円)も75万円や79万円に引き上げる。

減額を完全になくす場合の上限は98万円にする必要がある。

納める保険料が増えれば、将来の年金額も増える見通し。

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ハローワークでAI活用 求人紹介業務を効率化

2024年11月19日 | 就職・雇用・労働

厚生労働省は2025年度から、ハローワークで人工知能(AI)を活用し、職を探している人に求人情報を紹介する職員の業務効率化を図る。

9月に発足させたプロジェクトチーム(PT)で本年度内にも、求職者の利便性向上にもつながるAIの活用方針をまとめる。

ハローワークの求人情報紹介は、求職者の希望を踏まえ、職員がデータベースから候補を探して提示する。

2025年度からは、AIが自動的に複数の候補を挙げ、その中から職員が選ぶ。

関連経費を2025年度予算の概算要求に盛り込んだ。

PTでは、オンラインで仕事を探せる「ハローワークインターネットサービス」でのAIの利用も検討する。

求職者や企業の問い合わせにAIが応対し、雇用保険や助成金などの案内をすることなどが想定されている。

アドバイザーとして対話型AI「チャットGPT」を手がける米オLプンAIの日本法人もPTに加わる。

厚労省の担当者は「AIが不正確なデータを基に判断してしまうリスクなどにも配慮しつつ、活用方法を見いだしたい」と話す。

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高額療養費の上限引き上げ 7~16%

2024年11月18日 | 医療

政府は、医療費が高額になった患者の自己負担を一定額に抑える「高額療養費制度」の上限額の引き上げ幅に関し、7~16%を軸として調整に入った。

上限額は1ヵ月当たりで世帯ごとに設けられ、現在8万円程度の場合、単純計算で約6千~1万3千円増える。

2025年度から開始する。

医療費の膨張を抑え、現役世代を中心とした保険料の負担を軽減するのが狙い。

関係者が11月14日、明らかにした。

上限額は年収によって異なる。

住民税非課税など所得が平均より低い人向けには、引き上げ幅を小さくすることも検討。

2026年度には年収区分を細分化し、高所得者はより高い上限額とする見込み。

今後、詳細を詰める。

現在の上限は、年収約370万~770万円の場合は8万円程度。

7~16%引き上げると、8万6千~9万3千円程度となる。

上限額が17万円程度となる年収約770万~1160万円の場合、約1万2千~2万7千円増えて18万2千~19万7千円程度となる。

制度を現在の仕組みに見直した2015年当時と比べ、世帯主の収入は7%、世帯全体の収入は16%、それぞれ増加した。

このため政府は同水準の引き上げを協議している。

一方、住民税非課税世帯は、引き上げ率を年金額の伸び率とそろえることで、実質的に負担増とならないよう調整する。

このほか、70歳以上が外来受診時に負担額をさらに抑える特例を、見直すことも視野に入れる。

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養子縁組前出生 子の相続認めず 最高裁「代襲」で初判断

2024年11月17日 | 司法、裁判

養子縁組により被相続人のきょうだいとなった人が亡くなった場合、その子どもで、縁組前に出生した人が代わりに相続(代襲相続)できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は11月12日、相続できないとの初判断を示した。

裁判官4人全員一致の意見。

二審判決を覆し、原告側の敗訴が確定した。

民法は被相続人に子などがいない場合にはきょうだいが相続人になると規定する。

その際の代襲相続に関し、一審横浜地裁判決は、養子縁組前に生まれた子は養親と血縁関係がなく対象から除外するべきだと判断した。

だが二審東京高裁判決は、親族としての交流がある場合も多いことから対象になるとして、原告側の請求を認めた。

第3小法廷は「民法の規定は、血族関係が生じない養子縁組前に生まれた子は、代襲相続人になることができないと定めている」と指摘した。

判決によると、養子縁組により被相続人ときょうだいになった養子の子2人が、代襲相続による土地や建物の移転登記の申請をしたが、法務局は認めなかった。

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単身世帯 27都道府県40%超 未婚や少子化影響

2024年11月16日 | 社会

国立社会保障・人口問題研究所が11月12日発表した都道府県別世帯数の将来推計によると、26年後の2050年には、全世帯に占める1人暮らしの割合が27都道府県で40%を超える。

65歳以上の高齢者が1人で暮らす割合は地方を中心に高くなり、32道府県で全世帯の20%を上回る。

一世帯の平均人数は34都道府県で2人未満となる。

未婚の人が増え、少子高齢化で一緒に住む家族の人数も減るためだ。

地域社会で孤独や孤立を生まないよう支え合う体制の整備が課題となる。

研究所は、若者らが集中する大都市圏では未婚が進み、現役世代の単身世帯が増えるのに対し、高齢化や人口流出が著しい地方では配偶者との死別などで単身高齢者の割合が高くなる傾向にあると分析している。

2020年の国勢調査に基づき2050年までを推計。

2020年と比較した2050年の世帯総数は310万世帯減って5261万世帯となる一方、1人暮らしは215万世増えて2330万世帯となる。

65歳以上の1人暮らしは346万世帯増えて1084万世帯となる。

全世帯に占める1人幕らしの割合は全国で2020年の38・0%から2050年に44・3%へ上昇する。

都道府県別は東京の54・1%が最も高く、大阪47・4%、京都47・0%と続く。

低い順では山形34・5%、福井と富山35・5%となる。

65歳以上の1人暮らしは全国で13・2%から20・6%へ上昇。

都道府県別は高知27・0%、徳島25・3%、愛媛24・9%の順に高く、福井の18・6%が最も低い。

75歳以上の単身世帯数も全ての都道府県で増加し、茨城、埼玉、滋賀、沖縄4県は2020年の2倍以上となる。

全国平均で2020年に2・21人だった1世帯の人数は減少を続け2050年に1・92人となる。

2020年に2人を下回ったのは恵示だけだったが、2040年には26都道府県に増加。

34都道府県に広がる2050年は、東京と北海道が最低で1・78人となる。

世帯数の将来推計は5年ごとに実施。全国推計を4月に公表し、今回は都道府県別を発表した。

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