2016年の米大統領選挙で民主党からの出馬を目指すヒラリー・クリントン氏は9月27日、中国の習近平国家主席がニューヨークの国連本部で女性の権利に関するサミットを開催したことを、「恥知らず」だと非難した。
習主席は20年前に北京で開催された国連の女性会議を記念する同サミットの共同議長を務めた。
ヒラリー氏はツイッターで、中国が女性の権利を主張する活動家を今年拘束したこと取り上げ、習主席を批判。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)のこれら活動家に関する記事へのリンクを添え、「男女同権主義者を迫害しながら、習主席が国連で女性の権利に関する会合を主催するとは恥知らずだ」とコメントした。
国際女性の日に合わせて中国で反セクハラ運動を計画していた女性らはそれぞれ、混乱を引き起こしたとして逮捕された。
国連への書簡によれば、ほとんどの女性は釈放されたが、引き続き中国の法律の下で犯罪容疑者と見なされている。
中国外交当局者のリ・チュンホア氏はヒラリー・クリントン氏のコメントについてニューヨークでの記者説明会で、国内における女性の権利進展を判断するのは中国国民、特に女性だと指摘。
「根拠のない主張をしたり、理解の欠如を示したりする一部の個人や団体がいる。 女性の逮捕は女性の権利を守ろうとしたことではなく、法律に従わなかったことが理由だ」と述べた。