国際オリンピック委員会(IOC)は10月15日、インドのムンバイで開いた総会で2030年と2034年の冬季五輪開催地を同時決定することを正式に決めた。
2030年大会の招致を断念した札幌市は、2034年大会の開催も絶望的となった。
10月11日に2034年以降の開催を目指すと方針転換を発表した同市は、再び戦略の練り直しを迫られる。
日本オリンピック委員会(JOC)の山下会長は「帰国したら札幌市と今後どうしていくかをよく協議することが必要だ」と慎重に語った。
地球温暖化で雪上競技を実施可能な国が減るため、IOCは早めの確保に動いた。
2030年はスウェーデン、フランス、スイスが候補で2034年は米ソルトレークシティーが有力視される。
11月末からの理事会で候補地を絞り込み、来夏の総会(パリ)で決定する方針。
冬季五輪競技の全ての国際連盟が同時決定に同意し、IOCは将来的な持ち回り開催も検討している。