ドイツ訪間中の中国の習国家主席は3月28日、ベルリンで講演し、日中戦争時に旧日本軍が南京を占領した際に起きた南京大虐殺に言及し「日本は30万人以上を虐殺した」と強調した。
習主席は「日本軍国主義による侵略戦争で中国人に3500万人以上の死傷者が出た」とも述べ、日本を名指し批判した。
ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の歴史を抱えながら近隣諸国と和解したドイツで、習主席自らが歴史問題をめぐつて日本批判を展開し、安倍政権と徹底対決する姿勢を鮮明にした。
中国が「反ファシズムと抗日戦争の勝利70周年」と位置付ける来年に向け、国際社会での対日包囲網構築の動きを強める構えだ。
南京大虐殺の犠牲者数をめぐり日中間で論争が続く中、中国の主張を第3国で一方的に述べたことに対し、菅官房長官が極めて遺憾と反発した。
習氏は、日中戦争当時、ナチスの南京支部幹部だったジョンーラーペが日記に南京大虐殺の様子を書き残していたことで「30万人が殺害された」事実が世界に伝わったと語った。
犠牲者数について、日中両国の有識者による歴史共同研究委員会の2010年の報告書は、「30万人以上」とする中国側と、日本側の「20万人を上限として4万
人、2万人などの推計がある。
習氏も韓国の朴氏のまねをして、虚言告げ口外国を始め出した。