なじみの魚屋をのぞくのが楽しみでウォーキングします。
店はショッピングセンターの中にある、兵庫県漁連が経営しているお店です。
良い魚がビックリするくらい安いときがあれば、けっこうな値段のときもあります。
春先の黒めばるの型の良いのが1尾280円だったり
ベラの大きいのが1尾260円の値段だと・・・
とても幸せな気分になります(活きの良いベラは刺身にすると最高です)。
先日、その店に「超」活きの良い鯖がありました。
めばる・ベラのような値段という訳には行かず、1尾2500円とけっこうな
値段でしたが、料理してその値打ちが分かりました。
お店で2枚おろしにして貰いました。
いつも「あら」を一緒に貰うので「頭はどうします?」と聞かれて
「頭は要らない」と答えました。
でも、船場汁にした「あら汁」の美味しさに、捨てた「頭」が惜しい・・と思いました。
そんな鯖で作った「鯖寿司」は至福の美味しさですね。
秋鯖のシーズンになり、楽しみが増えました。
活鯖を楽しむ
活鯖の良いもがあったときの料理です。
魚屋で頭と腸をとってもらい三枚おろしにしてもらいます。
①片身はお造りにして、②もう片身はしめ鯖にして、③中骨と腹骨ぶつ切り にして千六本に刻んだ大根とで「船場汁」を作ります。1尾の鯖が三通りで 楽しめます。
お造り
腹骨をすき取るように切り取って、薄皮を取ったら、背側と腹側の間の横骨が ある血合いを切り落として、好みの大きさに造ります。
今の季節だと、しその葉を刻んだのをお皿に敷いて、上にお造りを盛り合わせます。
そして薬味は、好みにもよりますが、わさびよりもおろし生姜が良く合うと思います。
船場汁
鯖の中骨と腹骨にべた塩をして、10分くらいしたら塩を水洗いして落とします。
鍋に汁椀2杯分の水に、日本酒半カップ加えて沸騰させた中に鯖の骨と千六本に刻んだ
大根を入れて一煮立したら中火で3~4分したら出来上がりです。
活きの良い鯖なら臭みが無く、脂がのって美味しい船場汁が味わえます。
おろし生姜の絞り汁を少し落としていただきます。
しめ鯖の作り方
片身の鯖の腹骨を切り取ったら、べた塩をして(塩は伯方の塩・赤穂の塩のような粗塩を使う)
すのこの上か、ペーパータオルを四つ折にした上において、1~2時間冷蔵庫に入れます。
時間が経ったら、鯖を冷水でざっと洗って塩を除き、酢でしめます。
厚手のペーパータオルを二つ折にして酢洗いした鯖をくるみ、ペーパーに酢を滲みこませる。
(酢は米酢を使いみりんを少し加える。)
ペーパーの裏にも酢が回っているのを確かめて、細長いタッパーなどに移し、半日から1日
冷蔵庫で酢締めします。夕方までに作り終えたら、翌日の昼でも夕方でも食べられます。
作り方は、上の「お造り」のやり方と同じです。
食べ方は(塩と酢で味つけしてあるので)、そのまま溶き芥子をのせても良いし、つけ醤油で
食べるのも良いが、芥子酢味噌も美味しいです。
そのほか、卯の花和えも美味しい。卯の花の味付けは別のレシピ「小いわしの卯の花寿司」を参考にして下さい。
(2日以上置くときは、ペーパータオルに含んだ酢を良く絞ってその上からラップで包んでおくと良い。
こうして作ったしめ鯖は、中まで酢が入り込まないので、しっとりした美味しい仕上がりになります。)