今年も「おせち」の用意をするころになりました。
ごまめや、ごぼうは値段が一定していますが、「車えび」は年中高い・・・それでも
12月のほんの数日、安いときがあるので、このときを見過ごしてはいけません。
15の月曜日、行きつけのスーパーに、活けの車えびが5尾780円で、出ていて
5パックを買い占めました。
ところで田作りの原料の「カタクチイワシ」のおはなしです。
いわしは大別して3種、「まいわし」と「うるめいわし」と「カタクチイワシ」があります。
カタクチイワシは別名「背黒いわし」とも言いますね。3つとも、ニシンの仲間です。
わたしのふるさと山口県平生町は、いわしを原料にした「いりこ」の産地です。
町内の佐賀漁港がその産地で、戦時中はここが「回天魚雷」の基地になりました。
戦後、艦船の解体ドックができ、世界中の船が湾内に解体待ちの碇泊をしていて、
壮観なものでした。多いときは7隻もの元軍艦が浮かんでいたものです。
高校生のころ、悪友と伝馬船を漕いで、アルゼンチンの元軍艦に近づき、縄梯子を
よじのぼって、船上の乗り込みました。
面白かったのは、軍艦の南海上はクラゲが海面にびっしり浮かんでいるのに、北の
海上は真っ青、クラゲが見えません・・・船体にじゃまされて、行き場を失ったのです。
とにかく、船上から見る海面はとてつもなく下に見えて、縄梯子を伝っておりるのに
冷や汗をかきました。その後、現場は立ち入り禁止になりました。
ふるさとでは、とれたてのいわしをすぐに「天日干し」にしたのを「いわしの素干し」と
言い、これをサッとあぶって食べるのは、たまらなくおいしかったもんです。
また、とれたての、それも5~6㎝のまいわしをそのまま、熱湯に入れて炊き、そこに
味噌をとき入れて、青ネギを散らした「いわしの味噌汁」も、おいしい味噌汁でした。
いりこの原料を生のまま出汁にするのだから、おいしいのは当たり前です。
俳優の「原田大二郎」、関西の人気アナ「道上洋三」のお二人は、平生町佐賀の育ち、
幼少のころから「いりこ」で育ったせいか、いまでもお元気で活躍なさってますね。
カルシュームは、小さい頃にしっかり食べさせるのがよろしいとか聞きますが、
年をとっても、小魚をしっかり食べたいとおもいます。
「田作り」と「たたきごぼう」と「数の子」は、元旦の「祝い肴」の三種として、おせちに欠かせませんね。
その「田作り」の原料の「ごまめ」は、カタクチイワシを素干しにしたもの。カタクチイワシは大きくなっても
14センチくらいまでの小魚で、10~14センチのものを一塩して目にくしを刺し、干したのが「めざし」です。
カタクチイワシの稚魚30~40ミリまでの魚体は透明で、これを目の細かい網でとったのがシラス・・・
これを、塩茹でしてを干したものが、関西で言う「チリメンジャコ」、関東では「シラス干し」と言う。
そして、シラスを生のまま、すのこに並べて干したのが「たたみいわし」になります。
大きくなって50ミリ前後に育ったのを、茹でて干したのが「煮干し」=「いりこ」で、これも身近な食材ですね。
以上は、故辻嘉一氏の「味覚三昧」より借用しました。
材料
ごまめ 80g
炒りごま 大さじ 2
薄切りとうがらし 少々
さとう 大さじ 3
しょうゆ 大さじ 2
日本酒 大さじ 2
作り方
ごまめを選り分ける
折れたもの・曲がったもの・特に大きいもの・小さいものを
除いて、大きさをそろえる。
選り分けたごまめを炒る
ほうろくに和紙をしき、その上にごまめを入れて炒る・・・
これは伝統的な、いにしえのやり方。
今は、レンジで水分を飛ばす・・・簡単できれいにできる。
30~40gを大きい皿に並べて、レンジで4分加熱する。
とりだしていったん冷まし、もう一度レンジで1分加熱する。
冷まして二つに折ってみて、さくっと折れたら炒りあがり。
煮汁をつくる
大き目のフライパンに、さとう、しょうゆ、日本酒を入れて、
中火にかけて、煮汁があわ立つまで煮る。
煮汁が煮詰まりすぎたら、煮汁が飴状になって、ごまめがくっついてしまうので、ほどほどに煮詰める。
煮汁があわ立ったら、ごまめを加える
ごまめを一気に加え、煮汁をごまめ全体にからめる。煮汁がごまめにまわったら「サラダオイル」を
まんべんなくふりかけて、ざっくりとまぜあわせ、薄切りのとうがらしと炒りごまをふりかけてできあがり。
ごまめや、ごぼうは値段が一定していますが、「車えび」は年中高い・・・それでも
12月のほんの数日、安いときがあるので、このときを見過ごしてはいけません。
15の月曜日、行きつけのスーパーに、活けの車えびが5尾780円で、出ていて
5パックを買い占めました。
ところで田作りの原料の「カタクチイワシ」のおはなしです。
いわしは大別して3種、「まいわし」と「うるめいわし」と「カタクチイワシ」があります。
カタクチイワシは別名「背黒いわし」とも言いますね。3つとも、ニシンの仲間です。
わたしのふるさと山口県平生町は、いわしを原料にした「いりこ」の産地です。
町内の佐賀漁港がその産地で、戦時中はここが「回天魚雷」の基地になりました。
戦後、艦船の解体ドックができ、世界中の船が湾内に解体待ちの碇泊をしていて、
壮観なものでした。多いときは7隻もの元軍艦が浮かんでいたものです。
高校生のころ、悪友と伝馬船を漕いで、アルゼンチンの元軍艦に近づき、縄梯子を
よじのぼって、船上の乗り込みました。
面白かったのは、軍艦の南海上はクラゲが海面にびっしり浮かんでいるのに、北の
海上は真っ青、クラゲが見えません・・・船体にじゃまされて、行き場を失ったのです。
とにかく、船上から見る海面はとてつもなく下に見えて、縄梯子を伝っておりるのに
冷や汗をかきました。その後、現場は立ち入り禁止になりました。
ふるさとでは、とれたてのいわしをすぐに「天日干し」にしたのを「いわしの素干し」と
言い、これをサッとあぶって食べるのは、たまらなくおいしかったもんです。
また、とれたての、それも5~6㎝のまいわしをそのまま、熱湯に入れて炊き、そこに
味噌をとき入れて、青ネギを散らした「いわしの味噌汁」も、おいしい味噌汁でした。
いりこの原料を生のまま出汁にするのだから、おいしいのは当たり前です。
俳優の「原田大二郎」、関西の人気アナ「道上洋三」のお二人は、平生町佐賀の育ち、
幼少のころから「いりこ」で育ったせいか、いまでもお元気で活躍なさってますね。
カルシュームは、小さい頃にしっかり食べさせるのがよろしいとか聞きますが、
年をとっても、小魚をしっかり食べたいとおもいます。
「田作り」と「たたきごぼう」と「数の子」は、元旦の「祝い肴」の三種として、おせちに欠かせませんね。
その「田作り」の原料の「ごまめ」は、カタクチイワシを素干しにしたもの。カタクチイワシは大きくなっても
14センチくらいまでの小魚で、10~14センチのものを一塩して目にくしを刺し、干したのが「めざし」です。
カタクチイワシの稚魚30~40ミリまでの魚体は透明で、これを目の細かい網でとったのがシラス・・・
これを、塩茹でしてを干したものが、関西で言う「チリメンジャコ」、関東では「シラス干し」と言う。
そして、シラスを生のまま、すのこに並べて干したのが「たたみいわし」になります。
大きくなって50ミリ前後に育ったのを、茹でて干したのが「煮干し」=「いりこ」で、これも身近な食材ですね。
以上は、故辻嘉一氏の「味覚三昧」より借用しました。
材料
ごまめ 80g
炒りごま 大さじ 2
薄切りとうがらし 少々
さとう 大さじ 3
しょうゆ 大さじ 2
日本酒 大さじ 2
作り方
ごまめを選り分ける
折れたもの・曲がったもの・特に大きいもの・小さいものを
除いて、大きさをそろえる。
選り分けたごまめを炒る
ほうろくに和紙をしき、その上にごまめを入れて炒る・・・
これは伝統的な、いにしえのやり方。
今は、レンジで水分を飛ばす・・・簡単できれいにできる。
30~40gを大きい皿に並べて、レンジで4分加熱する。
とりだしていったん冷まし、もう一度レンジで1分加熱する。
冷まして二つに折ってみて、さくっと折れたら炒りあがり。
煮汁をつくる
大き目のフライパンに、さとう、しょうゆ、日本酒を入れて、
中火にかけて、煮汁があわ立つまで煮る。
煮汁が煮詰まりすぎたら、煮汁が飴状になって、ごまめがくっついてしまうので、ほどほどに煮詰める。
煮汁があわ立ったら、ごまめを加える
ごまめを一気に加え、煮汁をごまめ全体にからめる。煮汁がごまめにまわったら「サラダオイル」を
まんべんなくふりかけて、ざっくりとまぜあわせ、薄切りのとうがらしと炒りごまをふりかけてできあがり。