前回、高校の教科書「現代文B」に「日本語は非論理的か」と題する評論があるとお伝えしました。その文末には「このような意味でならば、なるほど、日本語というものは非論理的でもある、と認めねばならないのかも知れない」と結んであります。そして「このような意味でならば」の前に、「日本語の場合には、例えば「ぼくはうなぎだ」のような文にみられるように・・」とあります。ここで私は漱石の「吾輩は猫である」を連想し「ぼくはうなぎだ」=「吾輩はうなぎである」を言い換えたものか?と解釈しますが、読み進むとそうでないことが分かりました。
ネットを開き「ぼくはうなぎだ」と検索すると、日本語の文法に「ウナギ文」というのがあると書いてある。奥津敬一郎という人が『「ボクハウナギダ」の文法』という本を(1978年に)出して、日本語の「ダ構文」の解釈に大きな影響を与えたと言います。「ダ構文」とは「AはBだ」という構文のことで、「私は山田だ」とか「私は大学生だ」というように使われます。この場合「A=B」なので、「私=山田」とか「私=大学生」ということになります。
「ぼくはうなぎだ」を「ダ構文」に当てはめると「ぼく=うなぎ」になるが、例えば、友人と食べ物屋に入って「君は、何にする?」と訊かれて、「うなぎにする」という代わりに、「僕はうなぎだ」ということもできる。この表現を「うなぎ文」と言い、枕草子の「春はあけぼの」という文も「うなぎ文」と言います。関連のURLを下に置きます。
「僕はうなぎだ」ってどんな意味? 外国人が頭を抱えるヘンな日本語 | ダ・ヴィンチWeb (ddnavi.com)
このように、日本語では「AはBだ」の構文で「A=B」の関係にならないものも多く、論理的ではない表現も正当な表現として通用してきた。この意味では、日本語は非論理的でもあるとも言えるかも知れない・と結論づけています。
レシピは夏向きのもの二つ、「ナスの一本漬け」と「晒しクジラと胡瓜の酢味噌和え」です。暑さで食欲が減退しがちなときに、作って欲しい一品です。
なすを丸ごと漬けてみました。直径3センチ・長さ20センチほどのなすを使います。 | ||||||
漬け容器はプラスチック製(角型)で冷蔵庫に入る大きさが良い。1本丸ごとでは | ||||||
漬かり難いときは、半分に切って漬けると一日で食べ頃に漬かります。 | ||||||
材 料 | ||||||
なす | 6本 | 800g | ・・水洗いしてヘタを落としておく | |||
塩 | 大さじ2 | 20g | ||||
砂糖 | 小さじ1 | 5g | ||||
だしの素 | 1/2パック | 4g | ||||
水 | 1.5カップ | 270cc | ||||
焼ミョウバン | 小さじ1 | 2g | ||||
作り方 | ||||||
1.漬け汁を作る | ||||||
分量の水に、塩・砂糖・だしの素を加えて煮立てて冷ます。 | ||||||
適度に冷めてから焼きミョウバンを加えてよく混ぜる。 | ||||||
2.ナスを板摺りする | ||||||
まな板になすをおき、(分量外の)塩一つまみを振って板摺りする。 | ||||||
3.漬け容器に入れ2~3日 | ||||||
漬け容器に板摺りしたなすを並べ入れ、漬け汁を加えて重石をのせる。 | ||||||
漬けあがりまで2~3日、置き場所は冷蔵庫内がベスト・・ムリなら涼しいところ。 |