「雪に願うこと」は再生の物語である。作品としては可もなく不可もないと思うが、馬がよかった。引退間際の競走馬であるウンリュウが主人公たちと絡む。馬に演技をしている意識があるとも思えないので、人間のほうの演技と撮り方が馬に表情を与えているのだろう。似たようなことは我々の実生活でもありそうだ。本人が意識していなくても、周囲がその人を引き立て、輝かせる。その引き立て役の要のような人というのは外からは見えないが、貴重な存在である。そういう見えないけれど貴重な存在をしっかりとマークしておくと、何か良いことがあるかもしれない。
ところで、最後のほうのレースのシーンに出てくる佐藤浩市のアップはどうかと思う。顔が奇麗すぎてリアリティがない。けっこうあのアップは重要なシーンだと思うので、残念だった。
ところで、最後のほうのレースのシーンに出てくる佐藤浩市のアップはどうかと思う。顔が奇麗すぎてリアリティがない。けっこうあのアップは重要なシーンだと思うので、残念だった。