勤め帰り、終電に間に合わなかったので、タクシーで帰宅した。たまたま無線の音声が流れていたので、「青山は多いですね」と話を振ってみた。青山・六本木方面への配車要請がひっきりなしに入っていたからだ。そこから運転手の話がはじまり、家に着くまで興味深い話をきくことができた。
景気の善し悪しとタクシーの実車率の関連がしばしば語られるが、全体の数字よりも短距離の利用率が景気と密接に関係しているのだそうだ。ちなみに、その運転手の最短記録は山手通り横断。交差点を渡るためだけに、タクシーを利用した人がいたのだそうだ。最長記録というのは聞きそびれてしまったが、荷物を託されて名古屋まで行ったことがあるという。配車無線が「長距離ですよ」というので受けてみたら小田原だったという。「まぁ、たいした距離でもないですよね」とのことだったので、「長距離」というのはもっと遠いところをイメージしているのだろう。尤も、「単に距離が長ければよいというものでもない」のだそうだ。都心に戻る時は空車なので、効率的に往復できる場所でないと長距離でもありがたみが薄いということなのだろう。理想は高速出口周辺ということか。
酔客は困るらしい。特に若い女性は始末が悪いことがあるという。現金が無いので身体で払う、とか、持っているクレジットカードがことごとく使用不能になっているとか、要するに「信用」というものがないのだそうだ。確かに、「信用」のない人間は市場には存在し得ない。
契約している大手法人の社員で、いつも決まった場所から決まった時間に乗車する人が、けっこういるらしい。それが誰なのか、配車要請の無線で察しがつくのだそうだ。そこそこの距離の人ならば、普通に対応するのだが、決まって短距離の人がいて、その人らしい場合は誰も無線に応答しないという。恐らく、その客が嫌われている本当の理由は距離ではないのだろうが、そこは敢えて突っ込みを入れなかった。それにしても、人間の行動パターンというのは調べてみたら面白いかもしれない。
景気の善し悪しとタクシーの実車率の関連がしばしば語られるが、全体の数字よりも短距離の利用率が景気と密接に関係しているのだそうだ。ちなみに、その運転手の最短記録は山手通り横断。交差点を渡るためだけに、タクシーを利用した人がいたのだそうだ。最長記録というのは聞きそびれてしまったが、荷物を託されて名古屋まで行ったことがあるという。配車無線が「長距離ですよ」というので受けてみたら小田原だったという。「まぁ、たいした距離でもないですよね」とのことだったので、「長距離」というのはもっと遠いところをイメージしているのだろう。尤も、「単に距離が長ければよいというものでもない」のだそうだ。都心に戻る時は空車なので、効率的に往復できる場所でないと長距離でもありがたみが薄いということなのだろう。理想は高速出口周辺ということか。
酔客は困るらしい。特に若い女性は始末が悪いことがあるという。現金が無いので身体で払う、とか、持っているクレジットカードがことごとく使用不能になっているとか、要するに「信用」というものがないのだそうだ。確かに、「信用」のない人間は市場には存在し得ない。
契約している大手法人の社員で、いつも決まった場所から決まった時間に乗車する人が、けっこういるらしい。それが誰なのか、配車要請の無線で察しがつくのだそうだ。そこそこの距離の人ならば、普通に対応するのだが、決まって短距離の人がいて、その人らしい場合は誰も無線に応答しないという。恐らく、その客が嫌われている本当の理由は距離ではないのだろうが、そこは敢えて突っ込みを入れなかった。それにしても、人間の行動パターンというのは調べてみたら面白いかもしれない。