熊本熊的日常

日常生活についての雑記

求む!同居人

2008年07月10日 | Weblog
フラットシェアとかハウスシェアといって、一軒の住宅を家族関係にはない複数の人々が共同で賃借する仕組みがある。以前このブログにも書いた通り、ロンドンに来て住む家を探し始めたとき、自分が支払うことのできる家賃を不動産屋に告げたら相手にされず、その代わりフラットシェアの情報サイトのURLを教えてもらった。欧米の映画を見ても、登場人物がフラットシェアの家に住んでいるというのは当り前のように描かれている。しかし、東京は、そうしたものが皆無ではないにせよ、まだ一般的とは言い難い。これは何故なのだろう?

勤務先に我が儘を言って、来年早々に東京へ転勤することになった。転勤が決まった後、最近になって多少事情に変化があり、急いで帰国する必要はなくなってしまったのだが、ロンドンはそれほど居心地の良い場所ではないので、当初の計画通りに帰国するつもりである。

ロンドンほどではないにしても、東京の家賃もなかなかのものである。離婚で相手方に渡した家のローンの支払もあれば養育費の支払もあり、なにかと物入りなので生活コストはできるだけ抑えたい。普通に安い物件を探すのが勿論主たる選択肢なのだが、フラットシェアなら同じコストでより条件の良いところに住むことができそうな気もする。理想を言えば、下宿がいい。

2003年の夏、日テレの連ドラで「すいか」というのがあった。私は大変気に入っていて毎週欠かさず観ていたが、視聴率は悪かったのだそうだ。このドラマの舞台が下宿屋なのである。女性専用だが、年齢制限は無さそうだった。下宿人たちが互いの領域を尊重し合う一方で、一つ屋根の下で暮らす者どうしの緩やかな連帯感が感じられる、という現実にはありえないような絶妙の距離感が観ているだけで心地よかった。