熊本熊的日常

日常生活についての雑記

最後の晩餐

2009年01月06日 | Weblog
明日、現在の住処を引き払ってPaddington駅近くのB&Bに移る。この家で食べた最後の夕食は、Sainsbury’sで買った半調理品の酢鴨丼。酢豚の豚の代わりに鴨が入ったものである。ちょうど昨日で食材を使い切ったので、最後の晩餐は自炊ではなく、オーブンで温めるだけのものになった。

日曜の夜に本を箱詰めし、昨日の夜はスーツを箱詰めした。スーツは入社の時に着ただけで、あとは普段着で通していたので、スーツを持って来る必要は無かったのだが、置いておく場所がないので仕方なくこちらへ送ったものだ。今の仕事の前は、服装にうるさい会社に勤めていたので、一週間に毎日着替えるだけの量が夏冬ともにある。この先、スーツなんか必要なのだろかと思いつつ、クリーニングのビニールがかかったままのスーツを何着も箱に詰めた。

今夜はスーツケースに入れて自分で持ち帰るものを選び出し、残りの荷物を、船便で送るものとここで捨てるものとに分けた。本がここ1ヶ月で急に増えたので、思っていた以上に日本に送る荷物が多くなってしまった。それでも1年3ヶ月暮らした割には少ないほうだと思う。

今日の昼過ぎに日通から明日の引越の確認の電話が職場にあった。不動産業者とは、明日、敷金の返還を受けることで話はついている。しかし、公共料金系はさっぱり話が進まない。水道、電気、電話、インターネット、住民税それぞれにウエッブ経由で先月に退居の通知をしたが、一向に反応がない。今週に入って立て続けに連絡が入ったが、これから最終の請求書を送るなどと間の抜けたことを平気で抜かす。比較的まともに処理が済んだのはインターネットの接続料くらいだ。この国のインフラは、ハードもソフトも、どこか根本的なところに問題があるように思う。

今日、仕事からの帰り、通い慣れた道を歩きながら、もうこの風景を目にすることはないのだなと思ったら、なんとなく救われる気持ちがした。