熊本熊的日常

日常生活についての雑記

易きに流れる

2009年04月02日 | Weblog
今日からヨガを再開した。2007年8月31日以来のヨガ教室だ。当時は毎週金曜だったが、そのときの先生のクラスが今は木曜になっていたので、今日出かけてきたのである。

この教室は以前の職場の同僚から紹介された。ヨガが私に似合いそうだというのである。これはとんでもない誤解で、初心者向けのクラスだというのに、毎回ひとりだけ汗だくになって、傍目にはかなり浮いていると思う。やっている本人は精一杯なので、浮いていようがいまいが、気にしている余裕すらない。なぜ、他の人たちは涼しげにやっているのだろうと、最初の頃は疑問を抱いていたのだが、そのうち気にならなくなってしまった。

ヨガのおもしろいところは、自分の身体が自分の思い通りに動かないという現実を経験することである。激しい動きがあるわけではない。呼吸に合わせて手足を動かすだけなのに、全く思うようにはならないのである。もちろん、個人によって、思うようにならなさ加減は違うだろう。私の場合は身体が固いので、無様なものである。それがまたいい。自分の無様な姿を晒すことで、精神が一段高いところに登ったような気になるのである。と同時に、自分の身体すら思うようにならないのだから、人生を思い通りになどできるはずがないと、妙な了解に至り、そのことが気持ちを楽にするのである。このような精神状態を俗に「勘違い」と呼ぶのだろうが、なんであれ、気持ちが妙に楽になるということは事実なのである。

今月からはヨガの他に陶芸教室通いも再開する。生活が、帰国直後の立ち上げ状態から、渡英前の旧態へと戻り始めている。これからは、元に戻るだけではいけない。新たな生活の確立へ向けて、更なる展開を目指すことになる。会社勤めであるとか習い事のように、既製の枠組みに参加することは容易である。物事が易きに流れるのは、自然なことなのだろうが、ここまでは自然にやってきた。今月あたりからが難易度の高いことに挑戦する時期に入らなければならないと考えてはいる。