熊本熊的日常

日常生活についての雑記

新幹線に乗って

2009年04月24日 | Weblog
宇都宮に住む友人に誘われて鹿沼までお昼ご飯を食べに行った。

鹿沼市役所の近くにあるそのレストランは住宅街のなかに紛れていて、誰かの家に遊びにいくかのような感覚を起こさせる佇まいだ。大きな通りに面しているわけではなく、看板もあるにはあるが、気をつけないと見落としてしまいそうなものなので、初めて訪れるときには注意が必要だと思う。

店内は古道具を使ったインテリアで、このあたりは好みが分かれるところかもしれない。テーブルも椅子もばらばらで、店に入った後も、そこが店舗というよりは、誰かの家にお邪魔して、その家の人が急遽ありあわせのテーブルや椅子を集めてきた、というような雰囲気だ。

料理は野菜食である。食材の持ち味を上手く引き出すような料理が多く、野菜食ということを殆ど意識させない。昼時で、しかも、店内は満員なのに、料理の出されるタイミングも良く、それぞれの料理を可能な限りおいしく食べてもらおうという姿勢が伝わってくる。

このレストランでも食後に飲み物がついているが、さらにこの店の近くにあるカフェに入り、コーヒーを飲みながらお喋りの続きに興じる。このカフェのご主人は丸山珈琲で修業をしていたことがあるという。豆も淹れかたも丸山方式だそうだ。このカフェもインテリアはさきほどのレストランの姉妹店のようである。コーヒーはストレートでキリマンジャロをいただいたが、豆の持ち味を余すところ無く引き出した見事な味だった。

やはり食事を共にする相手も重要だ。今日、ここへ案内してくれたのは、知り合ってから10年近くになる宇都宮在住の友人。もともと職場の同僚だったが、その職場を離れてから付き合いが始まったように記憶している。こうして数ヶ月に一度くらいの割合で会って食事をする程度なのだが、不思議と話題に不自由することがない。次から次へと話したいことが溢れてきて、毎回楽しい時間になる。たまに会うから話題の蓄積ができて会話のネタに不自由しないのか、たまにしか会わないのに話題に不自由がないほど相性が良いのか、いずれにしても、こういう存在は貴重だ。今日は、自分が今考えているちょっとした夢を熱く語ってしまった。話をすることで、少し考えの整理が進んだような気がした。