実家に行くと、新しい学生証やスクーリングの案内などが届いていた。なにしろ人生の黄昏時を迎えているので、自然体でいると自分が学生であるとの自覚が無い。それでも3年生への編入学が認められて、1年分の学費も納めたのだから、勉学に励まないといけない。自分で入力したはずの履修届には見覚えの無い科目が並び、しかもそうしたものに修了試験まで設けられているのを見ると眩暈を覚える。提出しなければならない課題も、各科目とも厄介なものばかりだ。今更大学の通信課程に入学するなどという馬鹿なことをよくも思いついたものだと、我ながら呆れ返ってしまう。住処に戻ってから、とりあえず自分が履修登録をしている科目を改めて確認し、春季スクーリングのいくつかをウエッブ上で予約する。勉強時間を確保することを真剣に考えないと卒業はおぼつかない。気の迷いとはいえ、自分で決めたことなので、なんとかしないといけない。
実家との行き帰りに利用した板橋駅のロータリーの桜が満開だった。地震の後、営業を停止していた駅前の安くておいしい中華料理屋が営業を再開していた。厨房もフロアも全員中国人の店が戻ってくるのは、なんとなく希望が感じられて嬉しいものである。
実家との行き帰りに利用した板橋駅のロータリーの桜が満開だった。地震の後、営業を停止していた駅前の安くておいしい中華料理屋が営業を再開していた。厨房もフロアも全員中国人の店が戻ってくるのは、なんとなく希望が感じられて嬉しいものである。