熊本熊的日常

日常生活についての雑記

驟雨

2011年04月25日 | Weblog
昼過ぎに突然の雨に見舞われた。カイロプラクティックを終えて外に出ると、妙に空が暗かった。ほどなくしてぽつりぽつりと降り出し、あっという間に激しい雨になった。ちょうど降り始めたときに駒込駅の入口にさしかかったところだったので、そのまま山手線に乗って巣鴨に行き、駅ビルのなかの無印カフェで雨宿りを兼ねて昼食を頂いた。食べているうちに雲が切れ、日が差してきた。その時点で雨は止んでおらず、狐の嫁入りのようになった。食べ終わる頃には、さっきまでの大雨が嘘のように晴れ渡り、雨にあたることなく住処に戻ることができた。

激しい雨がさっと降るというのは、夏の空であることが多い。ついこの前まで寒いと感じていた大気が、桜の花に気を取られている間に、夕立のような雨を降らせるようになっている。4月も今週でお仕舞いだ。今日の雨もそうだが、このところ風が強かったり天候が変わりやすかったり、大気が不安定だ。その場ではそうした天の気まぐれを迷惑に感じ、目先の迷惑にとらわれてしまう。しかし、その迷惑は季節の変わり目の象徴のようなもので、迷惑の向こうにある大きな潮流へ意識を向ければ、同じ風景が別の意味を帯びる。すると、迷惑にとらわれている自分がとても小さなものに感じられる。雨宿りをして目先の不都合をやり過ごしたつもりになっていても、自分が大きな潮流のなかにあるということは変えようがない。小さな存在であるからこそ、自分なりの原理原則は堅持しないと潮流に翻弄されるだけの生活になってしまう。